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Theatrical Power-POP 2

Hiraoyogi Co./平泳ぎ本店

Theatrical Power-POP2

Upcoming 2020 early summer

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≪Hiraoyogi Works≫

近年神楽坂セッションハウスにて『演劇的な、余りに演劇的な』(2018)、『Theatrical Power-POP』(2109)という作品を発表してきた平泳ぎ本店。

「演劇とは何か?」という問いの下、様々なテクストをあらゆる演劇的な手法を用いてシーンに立ち上げコラージュしてきました。

『Theatrical Power-POP2』(仮)はその同系統の作品の3作目となります。(予定)

もともと第一作目の『演劇的な、余りに演劇的な』というタイトルはもちろん芥川龍之介の『文芸的な、余りに文芸的な』を下敷きにしたもので、芥川ー谷崎両人が論じた「小説とは何か」という問いを演劇に読み換え、同時代や古典の様々な戯曲を引用しつつシーンを紡ぐそれは早稲田小劇場、鈴木忠志氏の『劇的なるものをめぐって』という作品へのオマージュでもありました。

(そしてまた、男性だけのカンパニーで、かつ神楽坂セッションハウスでそうした形式の作品を発表するにあたって、コンドルズもまた強く意識しました。)

平泳ぎ本店という団体では劇作家、演出家を置かずに、俳優による集団創作(ディバイジング)を行っています。

その中で俳優の身体性、存在感、魅力を十全に発揮するためにはどうしたらよいかを考え、”コラージュ”という方法にたどり着きました。

様々な戯曲、小説からの引用、コラージュを行うことで舞台上の俳優は物語の筋から解放されて官能性を発揮し、各戯曲は元の文脈から解放/再構成されることで新たな魅力を獲得します。

そして一つの作品の内に様々な戯曲・小説からの言葉を並べることで、あたかも料亭の刺身の盛り合わせで北から南、西から東まで日本全国の美味い魚が並べられるように、あるいはウエブに張り巡らされたハイパーリンクのように、観客の方は一度の上演で実にさまざまな作品の片鱗に触れる機会を得ることが出来ます。

また昨今、第63回岸田國士戯曲賞の選評で岡田利規氏が触れていた「〈普通の演劇〉への嗜好と〈普通じゃない演劇〉へのそれとのあいだにある溝」ということについて、私(主宰・松本)自身も尋常ならざる問題意識を抱いています。

演劇というごくごく小さなマーケットの中でさえ、あなたの界隈とわたしの界隈はこんなにも異なる。

演劇人として最も肌で感じる社会の「分断」といえばこの”溝”に尽きると考えています。

そして私はつくる作品を通じてその”溝”に橋を架けたいと考えています。

そのために様々な演劇的な手法を駆使し、観た人が「これは演劇ではない」「これが演劇だ」という物言いでははかれないような「得体のしれない何か」ともいうべき上演を実現するべく日夜創作をしています。

『TheatricalPower-POP』終演しました。

いつもありがとうございます。
平泳ぎ本店です。

去る8月4日、神楽坂セッションハウスにて『TheatricalPower-POP』が無事に終演いたしました。

ご来場頂いた皆様も、観には来られずとも気にかけてくださった皆様も、誠にありがとうございました。

ネタバレ(?)を含む舞台写真です。
公演の雰囲気を伝える素敵なかっこいい写真が揃いました。
ぜひぜひご覧ください。(撮影:北原美喜男)

平泳ぎ本店
『Theatrical Power-POP』
Dzoneフェスティバル2019参加作品
@神楽坂セッションハウス
2019年
8/3土 19:00 8/4日 13:00/17:00

 

構成:松本一歩
演出:平泳ぎ本店

照明:加藤泉さん
→18以上(!)のシーンに、限られた時間の中で辛抱強く素敵な灯りをいくつもいくつもつくって下さいました。

音響:宇野愛生さん
→劇場下見から本番までの3日間で結局倍以上(!)に増えた音のきっかけ(しかも結構複雑なやつ)に、粘り強く丁寧に対応してくださいました。

舞台監督:鍋島峻介さん
→例によって時間が押しまくった下見(終電まで)、場当たりをやりきり、今回も公演にかかるあらゆることの面倒をみて頂きました。

スタッフ:石関美穂さん、古茂田梨乃さん
→受付、折込などフロント業務をすべておまかせしてカンパニーが公演に集中出来るのがセッションハウスでの公演のたいへん心強いところです。

 
プログラムディレクター:伊藤直子さん
→下見、ゲネプロの際に必ず客席で観てくださり、千秋楽の終演後ににこにこと話して下さるのが嬉しくて、もっとすごい演劇をつくれるようになりたいといつも心から思います。

 
企画制作:セッションハウス企画室(伊藤孝さん)
→直子さんと同じく、稽古とリハを客席でにこにこと見守っていて下さるのがいつもとても心強いです。

 

スペシャルサンクス
北原美喜男さん(舞台写真撮影)
→毎度おなじみ舞台写真の北原さんです。写真で見る平泳ぎ本店は本当にとてもかっこいいです。自分たちのスマホやカメラではどうやったってとてもこうは撮れないので、撮っていただいた一枚一枚が平泳ぎ本店の財産です。

常盤ライブラリ(ちゃぶ台)
→岸田國士『ぶらんこ』のシーン(ご飯を食べているところ)で使用したちゃぶ台を急遽お借りました。作品の構成の打合せや作戦会議など、いろんな時に平泳ぎ本店がいつも大変お世話になっております。

林麻子さん(劇団唐ゼミ☆ 当日進行協力)
→稽古場にふらっと遊びに来てくれたのをきっかけに、今回資材をお借りしたり、「当日進行協力」とは名ばかり、本番の映像のオペレーションをして下さったりと、めちゃくちゃにお世話になりました。

丸田裕也さん(音響協力) 
→劇中で必要な音の素材はすべて丸田さんが可及的速やかに用意してくださいました。毎度平泳ぎ本店は結局たくさん音を使うのですが、今回もものすごく、ものすごく助かりましたありがとうございました!!!

***

昨年に続いて二度目となる神楽坂セッションハウスでの公演は、このようにいろいろな方のサポートと、相変わらず懐の広いセッションハウスのスタッフの皆様のおかげでやりたいことをすべて詰め込むことができました。

セッションハウスに立てるということで背筋の伸びる思いもあり、コンクリート打ちっぱなしの独特な、それでいて親密な空間で自分たちの作品を上演できることには毎回純粋なよろこびを感じます。

今回の公演を経たことで、劇団として新たにやりたいことや挑戦したいことも出来ました。

来年、2020年はオリンピックイヤーの裏で平泳ぎ本店としては現時点では劇場での公演予定こそありませんが、より長いスパンでカンパニーとしておもしろい創作を続けられるよう力を蓄え勉強をし、見聞を広めながら日々を過ごしたいと思います。

出演:小川哲也 河野竜平 宍倉直門 鈴木大倫 
   松永健資 松本一歩 丸山雄也

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平泳ぎ本店情報

■第4回公演『ボーク』(作:越寛生(劇)ヤリナゲ)
■第5回公演『この戯曲を演じる者に永遠の呪いあれ』
(作:武重守彦(めがね堂))
観劇三昧にて配信中!各作品三分間無料視聴もできます。
https://v2.kan-geki.com/streaming?keyword=%E5%B9%B3%E6%B3%B3%E3%81%8E%E6%9C%AC%E5%BA%97&check_title=0&check_company=2&check_cast=0&check_staff=0&check_outline=0

■第6回公演『SAKURAnoSONO』近日配信開始!!
DVDも販売開始予定(大変お待たせしています、編集に大変時間が掛かってしまいました…。その分めちゃくちゃに凝った編集になりました。)
https://www.quartet-online.net/ticket/hiraoyogihonten_dvd
■物販情報
平泳ぎ本店Tシャツ(黒×クロ) ¥2500
https://kan-geki.com/store/products/detail.php?product_id=1694

そして現在、それぞれはすでに次の現場に向かっています。
各俳優の今後の活躍にもご期待ください。

今後の活動

≪小川哲也 次回出演≫
『深奥と夢鬱』
脚本・一川華
演出・大館実佐子、酒井直之、太田陽
2019年8月16日(金)-17日(17)
@アトリエ第Q藝術
https://www.quartet-online.net/ticket/thewell?m=0dhbdbf

≪鈴木大倫 出演≫
ヒガンノジカン公演
『鯨ヶ丘の詩』
作・柳瀬昌計
2019年12月11日(水)〜12月15日(日)
阿佐ヶ谷・シアターシャイン

≪松本一歩≫
◇【舞台出演】
PAPALUWA 第11回公演『アルプス』
作・演出:鈴木美波
2019年8月28日(水)~9月1日(日)
@すみだパークスタジオ倉
http://ticket.corich.jp/apply/101077/28/

◇【制作協力】
清水宏『戯曲の真相』@若葉町WHARF
(横浜)

≪丸山雄也 次回出演≫
『吾輩は猫である』
原作・夏目漱石
演出・ノゾエ征爾
2019年10月19日(土)-29日(火)
@東京芸術劇場 劇場前広場
https://tokyo-festival.jp/2019/wagahaihanekodearu/
『会社の人事ー歌なき平成の世にー』
脚本・犬井 邦益
演出・佐藤 信
出演・龍 昇 塩野谷正幸 大西一郎
丸山雄也ほか
2020年1月12日(日)-20日(月)
@若葉町WHARF

公演回数を重ねてみるごとに痛感しますが容赦なく時間は経過するもので、いちどとして同じ公演はありません。

今回も無事に公演を終えられたことを心より感謝申し上げます。

今後とも、平泳ぎ本店をよろしくお願い申し上げます。

平泳ぎ本店 主宰
松本一歩

 
【平泳ぎ本店】
2015年より活動開始。主宰・松本一歩。
全員が主に俳優であり、劇作家を持たない。稽古場で生まれるアイディアを俳優自身が揉み、様々な演劇手法を節操なく駆使しつつ、凝ったシーンを造形していく創作方法に特徴がある。
「真剣に演劇について悩んで、真剣に演劇を愛する」
(クリス・グレゴリー氏)。
第8回せんがわ劇場演劇コンクールファイナリスト
2018年、第3回かもめ短編演劇祭にて戯曲選抜チームとしてかもめ賞(最優秀賞)含む三部門を受賞。
オリジナル作品での海外公演を当面の最大の目標とする。
〔Blog〕 http://hiraoyogihonten.com
〔Twitter〕 @hiraoyogihonten
TEL:090-4099-2941
Mail:hiraoyogihonten@gmail.com

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舞台写真あり『Theatrical Power-POP』開幕しました。

平泳ぎ本店
『Theatrical Power-POP』
(Dzoneフェスティバル2019参加作品)が8月3日、
神楽坂セッションハウスで開幕しました。
本作は構成を松本一歩、演出を平泳ぎ本店がディバイジング(集団創作)によって手掛け、
能の『松風』やゲーテの『ファウスト』、岸田國士の『風俗時評』『ぶらんこ』など18のシーンからなるコラージュ作品です。
残る公演は8月4日(日)13:00と17:00の二回、神楽坂セッションハウスにて。
当日券も両公演とも販売予定です。

photo by 北原美喜男

【主宰・松本一歩コメント】
劇作家をもたない俳優だけのカンパニーとしてディバイジングという戦い方を選んだのが間違いではなかったと思える、クレイジーな手ごたえを感じるカラフルな作品になりました。
岡田利規氏が今年の第63回岸田國士戯曲賞の選評で述べたような「〈普通の演劇〉への嗜好と〈普通じゃない演劇〉へのそれとのあいだにある溝」を、私たちなりのやり方で飛び越える作品です。
ぜひ、劇場で目撃してください。
【公演概要】
Dzoneフェスティバル2019参加作品
平泳ぎ本店
『Theatrical Power-POP』
構成:松本一歩
演出・出演:平泳ぎ本店
古今東西、古典から現代まで、演劇の宝物を一つの舞台に閉じ込める。
演劇の力ですべての人の”今”を言祝ぐ。
■公演日時
2019年
8月3日(土) 19:00 終演しました!
8月4日(日) 13:00/17:00
■神楽坂セッションハウス
〒162-0805 東京都新宿区矢来町(やらいちょう)158
https://session-house.net/map_access.html
■上演時間:6585分(当初65分から変更となりました。)
■料金:一般 3,000円 学生 1,000円
■ご予約
hiraoyogihonten@gmail.com までご連絡ください。

≪作品について 詳細≫

平泳ぎ本店は昨年、神楽坂セッションハウスにて『演劇的な、余りに演劇的な』という作品を発表しました。

「演劇とは何か?」という問いの下、様々なテクストをあらゆる演劇的な手法を用いてシーンに立ち上げコラージュしました。

今回の『Theatrical Power-POP』もその同系統の作品の2作目となります。
もともと『演劇的な、余りに演劇的な』というタイトルはもちろん芥川龍之介の『文芸的な、余りに文芸的な』を下敷きにしたもので、芥川ー谷崎両人が論じた「小説とは何か」という問いを演劇に読み換え、同時代や古典の様々な戯曲を引用しつつシーンを紡ぐそれは早稲田小劇場、鈴木忠志氏の『劇的なるものをめぐって』という作品へのオマージュでもありました。
(そしてまた、男性だけのカンパニーで、かつ神楽坂セッションハウスでそうした形式の作品を発表するにあたって、コンドルズもまた強く意識しました。)

私たち平泳ぎ本店という団体では劇作家、演出家を置かずに、俳優による集団創作(ディバイジング)を行っています。

その中で俳優の身体性、存在感、魅力を十全に発揮するためにはどうしたらよいかを考え、”コラージュ”という方法にたどり着きました。


様々な戯曲、小説からの引用、コラージュを行うことで舞台上の俳優は物語の筋から解放されて官能性を発揮し、各戯曲は元の文脈から解放/再構成されることで新たな魅力を獲得します。

そして一つの作品の内に様々な戯曲・小説からの言葉を並べることで、あたかも料亭の刺身の盛り合わせで北から南、西から東まで日本全国の美味い魚が並べられるように、あるいはウエブに張り巡らされたハイパーリンクのように、観客の方
一度の上演で実にさまざまな作品の片鱗に触れる機会を得ることが出来ます。

また昨今、第63回岸田國士戯曲賞の選評でも岡田利規氏が触れられていた「〈普通の演劇〉への嗜好と〈普通じゃない演劇〉へのそれとのあいだにある溝」ということについて、私自身も尋常ならざる問題意識を抱いています。

演劇人として最も肌で感じる社会の「分断」といえばこの”溝”に尽きると考えています。
そして私はその”溝”に橋を架けたいと考えています。

そのために節操なく様々な演劇的な手法を駆使し、観た人が「これは演劇ではない」「これが演劇だ」という物言いでははかれないような「得体のしれない何か」ともいうべき上演を実現するべく日夜稽古をしています。


そういう表現を世に問うことで、1人でも多くの人に演劇に対して新しい考え方を持ってもらえると考えています。

今回の作品のなかでも身体表現であったり、音楽を用いたり、あるいはコント、パフォーマンスに近い表現も取り入れながらも、何より言葉の芸術である演劇の俳優の力を発揮できるようにと考え、さまざまなテクストを集めました。

「夢」というモチーフをベースにしつつ、全体を通じて描きたいのは「友達」や「仲間」あるいは家族といった親しい人を想うという気持ちです。

いまこの瞬間にしかない舞台上の俳優の姿を、力強く描く作品です。

ぜひ、劇場でお確かめください。

Theatrical Power-POP 予約受付開始

Dzoneフェスティバル2019参加作品
平泳ぎ本店
『Theatrical Power-POP』

構成:松本一歩
演出・出演:平泳ぎ本店

古今東西、古典から現代まで、演劇の宝物を一つの舞台に閉じ込める。
演劇の力ですべての人の”今”を言祝ぐ。

■公演日時
2019年
8月3日(土) 19:00
8月4日(日) 13:00/17:00

■料金:一般 3,000円 学生 1,000円

■会場:神楽坂セッションハウス
〒162-0805 東京都新宿区矢来町(やらいちょう)158
https://session-house.net/map_access.html

■上演時間:65分(予定 変更の可能性あり)

■ご予約
https://www.quartet-online.net/ticket/theatrical_power-pop

平泳ぎ本店が昨年うっかり叩き出した“過去イチ”のスマッシュヒット『演劇的な、余りに演劇的な』の系譜に連なる第二弾です。

Theatrical”
→演劇の、劇場の、芝居じみた…(参照:goo辞書https://dictionary.goo.ne.jp/word/en/theatrical/

Power-POP”
→ロックの形態の一種。はじけるポップなメロディライン、力強いギターサウンドが特徴的。(参照:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/パワー・ポップ )

なので「力強くてポップではじける爽やかなやつ(演劇)」です。

ご期待ください!

Theatrical Power- POP newest

■平泳ぎ本店 プロフィール
2015年より活動開始。主宰・松本一歩。
メンバー全員が俳優でディバイジング(集団創作)を旨とし、新劇から現代口語、ダンス的な身体表現までさまざまな演劇的手法を奔放に組み合わせながら、一人一人の想像を超える凝ったシーンを立ち上げていく創作方法に定評がある。
「真剣に演劇について悩んで、真剣に演劇を愛する」演劇大好きカンパニー。
hiraoyogihonten@gmail.com
Twitter @hiraoyogihonten
Blog hiraoyogihonten.com

第6回公演終演のご挨拶と舞台写真と。

▼目次

  1. ご挨拶
  2. 舞台写真(撮影:北原美喜男)
  3. 座組のふり返り
  4. 今後の活動予定
  5. DVD予約販売のお知らせ
  6. 最後に

ご挨拶

日頃より平泳ぎ本店を気にかけて頂きまして、誠にありがとうございます。

去る4月22日、平泳ぎ本店の第6回となる本公演、『SAKURA no SONO~平泳ぎ本店 special edition~』が無事に終演いたしました。

劇場へ足を運んでくださった方はもちろんのこと、観には来られずとも気にかけてくださった皆様も、誠にありがとうございました。

劇団として初めての“演劇の街”下北沢 OFF・OFFシアターでの公演を無事に終えられたことをとても嬉しく思います。

「下北沢だから」「OFF・OFFシアターだから」ということで初めて平泳ぎ本店の作品を観に来てくださった方も多くいらっしゃり、下北沢という街の演劇に対する懐の深さを日々実感していました。

この場を借りて今一度、日頃支えて下さるすべての方に、心より御礼申し上げます。

また公演後半には、超満員となり多くのお客様にご来場いただいたにも関わらずお席がご用意できなかった回もありました。
足を運んでくださったにも関わらずご観劇いただけなかった皆様、誠に申し訳ありませんでした。

平泳ぎ本店では継続して作品を発表できるよう、今後も尽力して参る所存です。
もしよろしければ、ぜひまた別の機会に劇場へ足をお運び頂ければ幸いです。

また個々の俳優陣についても、今年この先出演舞台が相次ぎます。
ぜひ、それぞれの活躍する舞台へも足をお運びください。

舞台写真(撮影:北原美喜男)

いつも北原さんが撮影してくださる舞台写真は「そう、このシーンのこの画が欲しかった」と思うものが沢山あるのが、作り手として本当に嬉しい限りです。
舞台の雰囲気を十二分に伝える写真ばかりです。
ぜひ一枚一枚ご覧ください。

 

座組のふり返り

登場人物:出演者

宍戸直輝…宍倉直門(平泳ぎ本店)

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研究所のころからずっと稽古場で「ああ、面白いな」としみじみ思い続けた彼のポテンシャルを、観客の方とこれまで以上にシェアできる作品になったのがとても嬉しかったです。
最近は映像の仕事や、先日は柿喰う客・中屋敷法仁さんの演出でかもフェスの記念公演にも出演するなど、活躍の場を広げています。

鈴村大典…鈴木大倫(平泳ぎ本店)

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団体を主宰する人間として毎公演いちばん気になるのは「この俳優の違う側面をどれだけ見られるだろうか」ということで、その点今回彼は私が知る限りおおよそ普段の、そして過去に演じたことのあるどの役とも違う役柄になりました。その振れ幅やよし。

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衣裳を探しに行った時に宍倉君と二人で送ってもらった写真ですが、この二人もかれこれ研究所で出会ってから7年は経った計算になり、時間が経ったんだな、こうやって見るとなんかいいコンビだなと思いました。

松尾健太郎…松永健資(平泳ぎ本店)

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「演出家として、自分で沢山いろんなものを持ち込んできてくれる俳優には、過剰だったら『それやめて』とか言えるんですけど、そうじゃなくて、こちらから言われないと動きが少なくなるタイプの俳優さんだとちょっと困りますね」という趣旨のことを仰っていた著名な演出家の方がいたと記憶していますが、まさにまごうことなき前者で、放っておくと稽古場に小ネタのための小道具が増えていきます。

二ノ宮新…ニノ戸新太(平泳ぎ本店)

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本番が始まってから個人的にも、スタッフさんの間でも「推しメン」となったニノです。底抜けに明るい。なんかかわいい。健気。
元のチェーホフ『桜の園』ではエピホードフにあたるキャラクターで、全部総合するとチェーホフが一番悪い。エピホードフの戯曲上の扱いが惨すぎるのだと改めて思いました。
劇中の振付も担当してくれ、「ダンサーじゃない、俳優だから」ということにこだわってつくる動きはキャッチーで、身体を動かして表現する愉しさと歓びがあります。

河島陽平…河野竜平(平泳ぎ本店)

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公演期間中に誕生日を迎え、「竜平って何歳だっけ?」と他の人に確認して彼が28歳になったと知り、そりゃみんな歳をとるぜと思いました。
台本を読んで役を分析した結果写真のような「ツーブロックでパーマ」という髪型になったものの、美容室から稽古場へ来たときには見た目のあまりのイカつさに自分で落ち込んでしょんぼりしていました。
普段は人に優しく、激昂したり怒鳴ったり人を殴ったりすることが100%ない人なので、たまに怒鳴ると迫力があるな、その髪型のまま日焼けサロンへ行けばいいのにと思って見ていました。

小田達也…小川哲也(平泳ぎ本店)

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台本のかなり初期段階の打ち合わせで美波さんから「ラストシーンは小川さんでいきたい」という話を聞いていました。数年前に出演した舞台でその佇まいにほれ込んだとの事。
宇野重吉の『桜の園について』という本の中で、「フィールスが取り残されるラストシーンで観客をぎょっとさせなければならないが、なかなかうまくいかない」という旨のことが書いてあり「そんなもんか」と思ってましたが、今回は彼が登場するとその日一番くらいドッと客席が沸くこともしばしばで、そのあとのほぼしゃべらない5分強のシーンも見るにつけ、“佇まいで語る系俳優”の面目躍如だと思いました。

小林あさひ…林麻子(劇団唐ゼミ☆)

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平泳ぎ本店の恩人こと中野敦之さん率いる劇団唐ゼミ☆の劇団員で、唐ゼミ☆さんの公演でしばしばお見掛けしていました。
唐さんの言葉に鍛えられ、バリっとしゃべるのがかっこいいのと、野外劇仕様の「噴水の中から登場しても大丈夫」というつけまつげの付け方を伝授して松本なおさんを救っていました(初日本番中につけまつげが取れてしまった)。
「ちょっと飲み物を買ってくる」と言って開演前に下北沢の街で迷子になって戻らなかった時は肝を冷やしましたが、その実よく笑う、笑ってばかりいるとても楽しい人でした。

三浦るみ…松浦みる(いいへんじ)

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劇中で使用していたトースターは彼女の私物であり、雨の中スーツケースに入れて稽古場へ持ってきてくれた時には頭が上がりませんでした(なぜ舞台上でパンを焼こうと思ったのか)。
実は現在就職活動中の大学4年生で、それを聞いて一度はオファーを取り下げようかとも思ったものの、出演してもらって大正解でした。ものすごく踊れる。力みなく視線を集められる。
打ち上げでなぜか代々木公園で夜を明かし、その足で一限に向かったとのことで、体力があるしたぶんこの先何があっても大丈夫だろうなと思いました。

余談ですが松浦さんの同期の世代がいいへんじをはじめ露と枕など活躍する団体、優秀な制作さん、スタッフさんが何人もいたり、ダメだった早稲田演劇が力を取り戻しつつある世代なので、今後の活動にも注目しています。

宍戸奈緒子…松本なお(IT企画)

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実は研究所時代の同期で、個人的にその時一番お世話になったよなと思い続けた奈緒さんです。
卒業後も折に触れて出演される舞台で元気そうな姿を目撃していましたが、舞台上でつけまつげが取れて静かにテンパっている姿を間近で見るにつけ、7年の月日を経てほんとに今回の公演にお迎えできたんだなというのであらためてしみじみしていました。
ある日の終演後、「知らないお客さんに『奈緒子さんにパリを感じた』って言われたよ!」とキャッキャしていたのがとても素敵でした。歳を重ねて魅力的になっていくタイプ。

丸井雄二…丸山雄也(平泳ぎ本店)

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「で、君はカムカムミニキーナには何年いるの?」と聞かれて返す刀で「カムカムミニキーナじゃねえよ」と、演出家の佐藤信さん(座・高円寺芸術監督)にのたまった、というのはあくまで冗談(半分は事実)ですが、客演先のカムカムミニキーナさんで培ったノウハウでもって今回も率先して稽古で必要な小道具を迅速に揃えるなど、創作の見えない部分の仕事も光る俳優です。
ときに清水宏さんというとても強烈ですごい俳優さんがいらっしゃるのですが、近年彼は自身の俳優のOSとしてその清水宏さんを搭載することに成功しつつあります

パリ野郎…松本一歩(平泳ぎ本店)

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私です。変な役でした。ヘリコプターでの登場、縄梯子片手に袖幕を振り落とすのが楽しかったです。
様々なキラー小道具にも恵まれつつ、コメディって難しいんだなというのを日々実感しながらの公演でした。
フランス語話者の役なのにアクセントが英語話者のものという痛恨のミスを犯し、第二外国語でフランス語をやっとけばよかったと悔やまれました(二外は韓国/朝鮮語でした)。

●スタッフ
舞台監督:水澤桃花(箱馬研究所)

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類まれな進行管理能力、先を読む力、並外れたスタッフ/演者とのコミュニケーション能力、記憶力、テクニカルの知識、台本の読解能力、舞台裏での立ち回りのソツのなさ、
作業の正確さ、手先の器用さ、料理の腕前、統率力、折衝力、人脈、顔の広さ、問題解決能力…挙げればきりがありませんが、言わずもがな、ものすごく優れた舞台監督さんです。
スタッフ業はもちろんのこと、出演、近年は演劇祭の運営にも携わるなど、水澤さんができないことを探す方が難しいともっぱらの評判です。
ほかでもない、「この人を連れてどこへいこう?」というのが、今や平泳ぎ本店の進路を考える上で一つの大きなモチベーションです。

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Sakura no Sonoの反省会をしていたら、余ってたフランスパンがあまりに美味しすぎて、食べ_12.jpg

(劇中で使用したフランスパンは、水澤さんが腕をふるい、後日関係者ですべておいしくいただきました。

照明:浅見拓(劇団てんしん)

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なんやかや第1回公演からのお付き合いで、浅見さん&水澤さんあたりのスタッフワークの小気味よさは見ていて頼もしい限りです。
地灯り(舞台のベースになる明かり)をきちんとつくった上で、遊びや微細な変化を付ける明かりを精確に、それも100分の芝居で照明卓のキューを使い切るほどに無数に作り込んでくれます。
客席で見ているときはもちろん、舞台写真で見たときにもしみじみ「綺麗だな」と思う、とても素敵な照明さんです。

音響プラン:丸田裕也(文学座)
音響オペレーション:大園康司

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「音で笑いが起きるんだ!」というのが、今回の作品で改めて新鮮に驚いたことの一つです。
用意する音とその音を入れる絶妙な間合いでもって人は笑うんだなと思い、「俳優が何もしなくても笑わせられるんだ!すげえ!」と袖の中で笑い声を聞いていました
場当たりの際、目まぐるしく変わるシーンに対してその場で臨機応変に音源を作って対応してくれたり、「気が付いたらこの音が聞こえていてほしい」というような繊細なシーンにも抜群のオペレーションで合わせてくださったり、ものすごく頼れるお二方(実はお二人は大学の先輩後輩コンビ)でした。

小道具協力:辻本直樹(Nichecraft)

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小道具「協力」というのはひょんなミスで、あれもこれもと沢山つくってもらい、純粋な「小道具」でリクレジット、“大きな小道具”こと辻本さんです。
公演の時に先立って書いてくれたこちらの文章は公演関係者を奮い立たせてくれるものでした。https://note.mu/propmind/n/n0aa283601b90
小道具さんです、小道具さんですが本番前には俳優の台詞合わせにも付き合う姿が目撃されるなど、「小道具」の概念を脱構築し続けてくれる心強い辻本さんです。
「いいか、ただの小道具ならとっととキャンドゥで買って揃えろ」というのは平泳ぎ本店の合言葉です。

振付:ニノ戸新太

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先にも書きましたが「俳優のカンパニー」の平泳ぎ本店で、俳優ならではの「動けそうで動けない、ダンサーほどは踊れない、でもキュート」な動きを沢山考えて持ってきてくれます。
稽古場で、イヤホンをして鏡の前で黙々と踊る姿が年々様になっていきます。
スズキ拓朗さんのダンスカンパニー、CHAiroiPLINでの活躍や、そこで出会った仲間とのダンスカンパニーの立ち上げなど、今後の活動からも目が離せません。

舞台写真撮影:北原美喜男(後ろ姿)

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こうしたブログなどのネット、メディアで見える平泳ぎ本店のイメージ、作品世界は、殆どすべて北原さんの写真が支えてくれるものです。
俳優が本当によく見える、大好きな写真が何枚もあります。
これからも末永く平泳ぎ本店のことを撮ってもらえたらと思います。

舞台映像撮影:観劇三昧 舞台撮影所(赤羽芳昭)
第4回公演の『ボーク』からお世話になっている観劇三昧舞台撮影所の赤羽さんです。
今回の作品も映像化し、配信、DVDになります。
撮影のスキル、機材の凄さは言うに及ばず、赤羽さんが本当にすごいのは編集です。
舞台空間の中で「そうそう、演出した時私もここを見ていたしここを見てほしい」という箇所を精確に狙って切り取ってくれます。
実際の舞台になかなか足を運べない方でも、映像を通じて平泳ぎ本店に出会う素敵な機会を作ってくださる方です。

当日運営:黒田能靖
制作協力:加藤じゅんこ(ジエン社)
こちらのお二方は今回の公演に際し、公募してみたところへ応募してきてくださいました。
すこしずつ公演の規模が大きくなるにつれ、制作業務を一人で回すのがあまりにしんどくなっていたところ渡りに船というか、とにかく信じられないくらい助けていただきました(公演の直前になってもきちんと寝られる…)。
黒田さんはお会いして小一時間お話した際に「ああ、この人は(いい意味で)イカれてるぞ」と思って即お願いし、
加藤さんもまた、お話してすぐに演劇が好きなんだということがよくわかり、後に現場で話すにつけ一層物凄くよくわかり、
劇場へ入る前から公演を終えからも一つの滞りもなく、今回最大級の賛辞とお礼でもって称えたいお二人でした。

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●作
鈴木美波(PAPALUWA)
そして作家の美波さんです。お笑いがものすごく好きということはなんとなく聞き及んでおり、前に観た公演でもものすごい笑いが起きていたのでとにかく笑いに強いのだろうと思って今回お願いしました。

蓋を開けてみるとこれまでにないくらいすごい笑いの量でした。

読み合わせの時にも大概腹を抱えて、文字通り涙が出る位笑いましたが、台本通りやってきちんと客席が沸くというのは本当にすごいことです。

稽古場へ遊びに来てくださった時にはこうした台本の立ち上げのコツみたいなことも教えてもらい、「そうやってアプローチすればいいのか!」と目から鱗が落ちることもありました。

フェイクカーテンコールでandymoriの『ユートピア』を使ったのは、美波さんが好きだというエレキコミックのコントライブ(エレ片)へのオマージュです。
私が学生の時に初めて観たそのライブで、開演直前、客電が落ちていく中であの曲の音量が上がっていくのを聴きながら、コントを作り舞台で生きる人の矜持みたいなものを感じてなんでだかものすごくジーンとしたのを覚えていたからです。
思えば僕の舞台への入り口にも、高校生の頃に受験勉強そっちのけでYouTubeで漁って見たラーメンズのコントがありました(ラーメンズとエレキコミックは同じ事務所で仲が良い)。
笑いは偉大で、だから尋常じゃなく難しい。
そのことを肌で実感させてくれた、素敵な作品を書き上げてくれた美波さんに、今一度ものすごく御礼を申し上げます。

●演出
松本一歩

●協力/Special Thanks(順不同・敬称略)
鈴木美波さんのPAPALUWA
松浦みるさんのいいへんじ
松本なおさんのIT企画
林麻子さんの劇団唐ゼミ☆
立ち回りをつけてくださった一同お世話になりっぱなしの亀山ゆうみさん、
当日運営のお手伝いで来て下さった松本美菜子さん、
水澤さんの部下で搬入搬出を全力でサポートしてくれた粂川鴻太さん、
稽古場でお世話になった水天宮ピットさん、
映像の作成、宣伝、そして開演直前の俳優の待機場所としてさんざかお世話になった観劇三昧さん、
急遽フライヤーの裏面のデザインをして下さったRibitt’s worksさん、

皆様本当にありがとうございました。

今後の活動予定

≪平泳ぎ本店 次回公演≫
Dzoneフェスティバル2019
『Theatrical Power-POP』
於 神楽坂セッションハウス
2019年8月3日(土)-4日(日)
コンテンポラリーダンスの“聖地”神楽坂セッションハウスで
カラフル!ポップ!!な演劇作品をお届けします。
古今東西、古典から現代まで、演劇の宝物を一つの舞台に閉じ込める。
演劇の力ですべての人の“今”を言祝ぐ。

同じく神楽坂セッションハウスで行った昨年の『演劇的な、余りに演劇的な』シリーズの作品になります。
ご期待ください。

≪鈴木美波 PAPALUWA 次回公演≫
PAPAWUWA 7周年記念公演
『accel!!!!』
於 新宿ゴールデン街劇場
2019年5月21日(火)-26日(日)
http://papaluwa.wp.xdomain.jp/

美波さんの団体PAPALUWAの、劇団員での7周年記念公演とのことです。

≪小川哲也 次回出演≫

劇団晴天第十回本公演
『遠くまできたんだ』/『朝をつれてこい』
脚本・演出 大石晟雄
於 シアター風姿花伝
2019年5月18日(土)-26日(日)
https://g-sayten.jimdo.com/

小川哲也がこれまでにもしばしば出演している劇団晴天さんです。きっといい仕事をします。

≪ニノ戸新太 次回出演≫
舞台『文豪ストレイドッグス 三社鼎立』
脚本・御笠ノ忠次
演出・中屋敷法人
2019年7月3日(水)-10日(水)
@日本青年館ホール
※地方公演あり(岩手、福岡、愛知、大阪)
http://bungo-stage.com/

文ステです!チケットも即完売のものすごい人気だそうです。中屋敷さんの演出で日本各地でかましてほしいです。

≪ニノ戸新太 リーダー≫
令和ターキーズ第1回旗揚げ公演
『縄文時代(仮)』
令和元年11月30日(土)-12月1日(日)
@神楽坂セッションハウス
https://twitter.com/Reiwa_Turkeys?s=17

ニノ戸新太がいよいよダンスユニットを立ち上げました。神楽坂セッションハウスです。

≪松本一歩 次回出演≫
PAPALUWA第11回本公演
『アルプス(仮)』
作・演出 鈴木美波
2019年8月28日(水)-9月1日(日)
@すみだパークスタジオ倉
http://papaluwa.wp.xdomain.jp/

今年の夏は野球のお芝居で熱く過ごします。

≪林麻子 劇団唐ゼミ☆ 次回公演≫

劇団唐ゼミ☆第29回公演
唐十郎『ジョン・シルバー』シリーズ一挙上演
『ジョン・シルバー』
『続ジョン・シルバー』
『あれからのジョン・シルバー』
作 唐十郎
演出 中野敦之
2019年年 初秋
特設青テント劇場にて
http://karazemi.com/

「晴れた日に缶ビール飲みながらホースで水を掛けながら、ブラシでゴシゴシテントを洗うんです、マジで最高ですよ!」という話を劇場インターンの時に教えてくれたのが、今思えば林麻子さんの劇団唐ゼミ☆の先輩の津内口さんという方でした。
唐十郎さんのお芝居はテントで観てこそ。

≪松浦みる いいへんじ 次回公演≫
ラフトボール2019
『健康観察』
作・演出 中島梓織
出演 松浦みる
2019年8月7日(水)-11日(日)
@RAFT
https://ii-hen-ji.amebaownd.com/

下北ウェーブ2018に選出された3団体が東中野のRAFTでショーケース的な公演を行うそうです。
平泳ぎ本店がせんがわのコンクールで一緒だった、今乗りに乗っているスペース・ノット・ブランクさんもいらっしゃいます。
みるさんの一人芝居(!)とのことです。

DVD予約販売のお知らせ

公演をご覧いただいた方はもちろんのこと、遠方にお住まいの方や、
気にはなっていたものの劇場にはいらっしゃれなかった方のために、
劇場特典として実施したDVDの予約販売を、引き続き受け付けております。
『SAKURA no SONO』はもちろんのこと、過去公演のDVDもございます。
この機会にぜひご検討ください。
https://www.quartet-online.net/ticket/hiraoyogihonten_dvd

グッズの取り扱いや映像の配信など、こちらのページも参照ください。

最後に

あらためて今回の公演を通じて得た出会いや、頂いたご縁、力を貸してくださったすべての方に心から感謝します。

一つの作品の上演が、また次の別の舞台へ足を運ぶきっかけになれば、演劇に携わる者としてこんなにうれしいことはありません。

今回の公演に関わってくださったすべての方の益々のご活躍とご清栄を心よりお祈りしています。

平泳ぎ本店としても、より射程の長い作品をつくれるよう、深く丁寧な創作を重ねていきたいと考えています。

どうぞ今後とも、平泳ぎ本店をよろしくお願いいたします。

平泳ぎ本店 主宰
松本一歩

▲目次にもどる

今回の出演者一同です。役から遠く離れて、

●「夢は一人で見るものでなく、」
平泳ぎ本店では一緒になって演劇について考え、わくわくしてくれる人をいつも心から求めています。
「演劇が好き」という気持ちを大切に、想像以上に真摯に丁寧な作品づくりをしています。
この先も作品をつくり続けていくために、あと少しの人手が必要です(制作、演出、ドラマトゥルク…)。
もし何かピンとくるものがあれば、いつでもどなたでもご連絡をお待ちしています。

TEL:090-4099-2941
Mail:hiraoyogihonten@gmail.com

●なんで「平泳ぎ」「本店」?
・競泳4種目の中で最もスピードが遅い(資本主義経済にもとる非効率的な営み≒演劇)
・水の抵抗を減らし、無駄を削ぎ落とすように身体をコントロールすることでより速く泳ぐことを目指す「技術」の泳法である
・技術を極めれば形態的に不利な日本人でも北島康介選手の様に世界で戦える
・その気になれば航続距離がきわめて長い(演劇界を長く遠くまで泳ぎたい)
・紀伊國屋書店新宿「本店」並みの「大体揃う」ラインナップを目指す(俳優、技芸、扱う作品等)

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第6回公演(4/18-22@OFF・OFFシアター)の情報を公開しました。

たいへんお待たせいたしました。
4月、下北沢OFF・OFFシアターでの本公演の情報を公開しましたので、ご覧ください。

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平泳ぎ本店 第6回公演
『SAKURA no SONO
~平泳ぎ本店 special edition~』
2019 年4月18日(木)―4月22日(月)
下北沢 OFF・OFFシアター

作:鈴木美波(PAPALUWA)
演出:松本一歩

SAKURA no SONO_flyerA4_uraol-trimned

●公演日程 2019年4月18日(木)―22日(月)

18日(木) 19:30
19日(金) 19:30
20日(土) 14:00/19:00
21日(日) 14:00
22日(月) 15:00
※受付開始は開演の45分前、開場は30分前を予定

●上演時間
約100分

●会場 OFF・OFFシアター
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2丁目11-8 TAROビル3F
03-3424-3755

●出演
小川哲也 河野竜平 宍倉直門 鈴木大倫
ニノ戸新太 松永健資 松本一歩 丸山雄也 (以上 平泳ぎ本店)
林麻子(劇団唐ゼミ☆)
松浦みる(いいへんじ)
松本なお(IT企画)

●入場料 全席自由・税込
一般    3500円(当日精算)
演劇パス  3000円(クレジット決済or Paypal決済 各回枚数限定)
ペア    6000円(当日精算orクレジット決済)
U-25   2000円(25歳以下 当日精算・クレジット決済共通 要身分証)
高校生以下 1000円(当日精算 要学生証)
カルチベートチケット 2000円(公演当日、劇場受付のみでの取扱)

●取扱い 2019年 3月1日12時予約受付開始
【当日精算でのご予約】カルテットオンライン
https://www.quartet-online.net/ticket/hiraoyogihonten6th
【クレジット決済でのご予約】演劇パス
https://engeki.jp/pass/redirects/link/547
※予約受付締め切り→各公演前日23:59まで

●スタッフ
舞台監督:水澤桃花(箱馬研究所)/照明:浅見拓(劇団てんしん)/音響プラン:丸田裕也
音響オペレーション:大園康司:小道具協力:辻本直樹(Nichecraft)
主催・企画製作:平泳ぎ本店

●鈴木美波コメント
「「怪しいぞ!」と思ったら、スルーしてください、、!(中略)もしすこしでも食指が動いたりされましたら、ちょっと相談したいことが、あります、がしかし、「そんなだな」と思われましたら、スルーしてください!!」
平泳ぎ本店松本氏からツイッターのDMでこんな連絡が来たのが、この作品を書くきっかけであった。
「低姿勢な方だなぁ」と思うと同時に「あ、おそらくこの人、延いてはこの平泳ぎ本店という劇団、頭がおかしいかもな、最高じゃん」とも思った。
そんな底しれねぇ団体に作品を書き下ろすことに幸せを感じながら、チェーホフには気を遣わずに書きました。
●鈴木美波 Minami Suzuki
1991年生まれ 2012年、自身の劇団PAPALUWAを旗揚げ。
以降、劇団全ての本公演の脚本、演出を務める。
「“笑い”は偉大である」という理念のもと、コメディ要素に特化した作品を好む。
劇団活動の傍ら、杉原邦生(KUNIO)、山崎洋平(江古田のガールズ) らの演出助手としての活動も行っている。
野球、宮藤官九郎、エレキコミック、STAR WARS、餃子が好き。

●松本一歩コメント
チェーホフの『桜の園』という作品がある。
没落貴族がぼんやりと日々を過ごし美しい領地と生まれ育った家を失うこの話は、しかし“喜劇”であるという。
かけがえのない大きなものを失うにも関わらず“喜劇”と題されたこの作品は、どこかねじけている。そんな「ねじけ」に、言い様もなく心を惹かれる。
それをどうかそのまま、いいとこどりをして立ち上げたいと思った。それも”演劇の街”下北沢にふさわしい形で。
そこで『桜の園』を下敷きに、PAPALUWAの鈴木美波さんにあらたな作品を書き下ろしてもらうことにした。
オフオフシアターは歴史あるコメディのハコだし、美波さんはとにかくハッピーなコメディを書ける人だから。
抗いようもなくなにかを失いゆく今の自分達の姿を、愛しみを込めて見つめられるような、そんな作品にしたいと思う。

●松本一歩 Kazuho Matsumoto
1989年生まれ 平泳ぎ本店主宰・俳優・演出。
シンプルなものと過剰なもの、素朴なものと込み入ったもの、わかるものとわからないもの、様式的な美しさと生身の俳優の魅力と、相反する二つのものを舞台の上に両立させる上演を志す。
「言葉でもって言葉を超える瞬間」や「言葉の芸術なのに『言葉に出来ない』瞬間」を追求する。

●平泳ぎ本店 Hiraoyogi Co.
2015年より活動開始。メンバーが主に俳優であり、劇作家をもたない。
俳優自身の発想を基に、ディバイジング(集団創作)により様々な演劇手法を駆使しつつ、凝ったシーンを造形していく創作方法に特徴がある。
「真剣に演劇について悩んで、真剣に演劇を愛する」(クリス・グレゴリー氏)。
2018年、第3回かもめ短編演劇祭にて戯曲選抜チームとしてかもめ賞(最高賞)を含む三部門を受賞。
神奈川県庁での特別公演や下北沢の路上演劇祭への参加など、劇場外でのパフォーマンスも得意とする。
オリジナル作品での海外公演を当面の最大の目標とする。
〔Twitter〕 @hiraoyogihonten
〔TEL〕090-4099-2941
〔Mail〕hiraoyogihonten@gmail.com

ご期待ください。

平泳ぎ本店 主宰
松本一歩

●「夢は一人で見るものでなく、」
平泳ぎ本店では一緒になって演劇について考え、わくわくしてくれる人をいつも心から求めています。
「演劇が好き」という気持ちを大切に、想像以上に真摯に丁寧な作品づくりをしています。
この先も作品をつくり続けていくために、あと少しの人手が必要です(制作、演出、ドラマトゥルク…)。
もし何かピンとくるものがあれば、いつでもどなたでもご連絡をお待ちしています。

●なんで「平泳ぎ」「本店」?
・競泳4種目の中で最もスピードが遅い(資本主義経済にもとる非効率的な営み≒演劇)
・水の抵抗を減らし、無駄を削ぎ落とすように身体をコントロールすることでより速く泳ぐことを目指す「技術」の泳法である
・技術を極めれば形態的に不利な日本人でも北島康介選手の様に世界で戦える
・その気になれば航続距離がきわめて長い(演劇界を長く遠くまで泳ぎたい)
・紀伊國屋書店新宿「本店」並みの「大体揃う」ラインナップを目指す(俳優、技芸、扱う作品等)

かもフェス’19に参加します。詳細

日ごろより平泳ぎ本店を気にかけて頂きまして、誠にありがとうございます。

大変お待たせいたしました。

来る3月、平泳ぎ本店が横浜で開催されるかもフェス’19に参加しますので、詳細をご案内します。

“かもフェス’19に参加します。詳細” 続きを読む

『この戯曲を演じる者に永遠の呪いあれ』終演のごあいさつと舞台写真と。

いつもありがとうございます。

日ごろより平泳ぎ本店を気にかけて下さいまして、誠にありがとうございます。

去る10/22、平泳ぎ本店第5回公演『この戯曲を演じる者に永遠の呪いあれ』が無事に全日程終了いたしました。

ご来場くださった皆さま、観には来られずとも公演のことを気にかけて下さった皆さま、誠にありがとうございました。

そもそもは今年1月のかもめ短編演劇祭でのご縁が元で、武重守彦さんに書き下ろして頂く機会に恵まれました。

観客の皆さまはもちろんのこと、演劇祭を通じて支えて下さった神奈川県の皆さまや、アフタートークへ来て下さった稲葉さん、中野さん、そしてありとあらゆる形で公演をお手伝いし支えて下さった心強い皆様と、何より無事に公演を終えられたことについてスタッフ、出演者の皆さんに心からの感謝を申し上げたいと思います。

誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

今回の公演の舞台写真です。

撮影:北原美喜男

また平泳ぎ本店、武重守彦さん(めがね堂)、今回出演して頂いた越塚学さん(文学座)それぞれに、今後もますます精力的に活動して参ります。

それぞれの今後の活動にもぜひ、ご注目いただければ幸いです。

≪平泳ぎ本店 出場≫
神奈川かもめ「短編演劇」フェスティバル2019
於 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
2019年3月21日(木)-24日(日)
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/yi4/prs/r2232050.html
→審査委員長に渡辺えり氏が就任されたとの事です。平泳ぎ本店及び武重守彦氏は前年度王者として、今年度も出場させて頂きます。

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≪平泳ぎ本店 次回公演≫

平泳ぎ本店 第6回公演
作:鈴木美波(PAPALUWA)
於 下北沢OFF・OFFシアター
2019年4月18日(木)-22日(月)
→来春、先日どさくさに紛れて野外演劇デビューした下北沢の街で、
とびきりハッピーで、ちょっと寂しいコメディを上演します。
チェーホフの『桜の園』が下敷きになっています(!)。
「せっかく下北沢へ行くのだから、カッコをつけず、奇をてらうこともなく、観に来てくれた人をひとり残らず幸せにしたい!!!」
そんな思いから、今とりわけ勢いのある、そして観る人すべてを幸せにするコメディを書かれる劇作家、PAPALUWAの鈴木美波さんに脚本を依頼しました。

詳細は近日発表いたします。
ご期待ください。

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≪武重守彦(めがね堂) 次回公演≫

「永井久喜ひとり芝居『間の女』」
脚本・演出 武重守彦
於 RAFT(東中野)
2018年12月1日(土)-2日(日)
→武重さんが作・演出を務められるめがね堂にて、平泳ぎ本店の一同の先輩でもある永井久喜さんのひとり芝居を再演されます。初演時から好評で再演を望む声が最も多かった作品とのことで、イギリス留学から戻られた永井さんと武重さんが再びタッグを組み、満を持しての公演です。

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≪小川哲也 次回出演≫

『劇団晴天の「曇天短編集」』
脚本・演出 大石晟雄
於 スタジオ空洞(池袋)
2018年12月15日(土)-26(水)
詳細 https://t.co/0FK8Glhi60
ご予約 https://t.co/q7iCFAPqv7
→平泳ぎ本店で一番からだが仕上がっている男、小川哲也が大石晟雄さんの劇団晴天にて二人芝居と一人芝居に挑戦するとの事です。ミニマルな世界がよく似合う男です。ご期待ください。

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≪越塚学(文学座) 次回出演≫
音楽活劇『SHIRANAMI』

作・演出:G2
ショー演出:市川訓由

2019年 1月11日(金)~1月29日(火)
新国立劇場 中劇場
http://www.shiranami.net

モジリ兄とヘミング第2回公演『オットセイ・オデッセイ(仮題)』

作・演出:G2

2019年 3月16日(土)~3月24日(日)
中野テアトルBONBON
http://www.preg2.com/onnepodyssey1.html

→元々平泳ぎ本店の主なメンバーの同期であり、今回客演として出演してくれた文学座の越塚学さんです。文学座の公演はもとより、G2さんとのユニット「モジリ兄とヘミング」でも精力的な作品作りをされています。数々の舞台を経験し、俳優として一回りも二回りも成長しているんだということが改めて分かり、一同大きな刺激になりました。今回出演してもらって本当によかった。
越塚学さんの今後の活動にご期待ください。

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≪松本一歩 次回出演≫

PityChan『世光ちゃん。ぎらぎら』
脚本・演出:山下 由
於 北千住BUoY
2018年11月13(水)-18日(日)
http://pityman.jimdo.com/pitychan/
ご予約 https://www.quartet-online.net/ticket/msvtf5b?m=0cjicaj
→『この戯曲を演じる者に永遠の呪いあれ』は演出として参加しましたが、来月のこちらの公演では俳優として出演します。せんがわ劇場演劇コンクールが縁で知り合ったPitymanさんの、”PityChan”という尖った企画に出演します。山下さんはせんがわ劇場演劇コンクールにて劇作賞も受賞された優れた劇作家です。びっくりする仕掛けもあります。ぜひぜひご期待ください。

≪松本一歩 公演アシスタント≫
神里雄大/岡崎藝術座レクチャーパフォーマンス
「いいかげんな訪問者の報告(アサード・おにぎり付き)」
於 CASACO(横浜)
2019年2月9日(土)-17日(日)
→岡崎藝術座の神里雄大さんのパフォーマンスのアシスタントを務めます。「レクチャーパフォーマンス」との事ですが、お肉を焼いたり、お米を研いでおにぎりをつくったりするようで、今からとても楽しみです。岸田國士戯曲賞に輝いたテクストは言わずもがな。ご期待ください。

≪松本一歩 制作進行協力≫
火曜日の清水宏―戯曲の真相
次回 サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』
於 若葉町ウォーフ
2019年1月15日(火)
https://hirosi.amebaownd.com/
→「観る」というより「浴びる」と言った方が正しいでしょうか。”怪優”清水宏さんのとにかくめちゃくちゃ強烈な一人語りのパフォーマンスです。次回は現代戯曲のマスターピース『ゴド―』!!必見です。

 

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≪丸山雄也 次回出演≫

カムカムミニキーナvol.67
『偽顔虫47』
~名探偵浅草小五郎と演劇探偵団~
作・演出 松村 武
2018年12月15日(土)~12月29日(土)
浅草九劇
http://www.3297.jp/giganchu47/
→丸山雄也が今年の年末カムカムミニキーナに出演します。俳優の清水宏さん曰く「あいつはカムカムミニキーナで戦ってる!!」とのことで、たくさんの方に応援して頂ければ幸いです。清水宏さんもご出演されます。

最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

これからも平泳ぎ本店として益々活動の場を広げられるよう、一同与えられた場所で精進を続けて参ります。

また劇場でお会い出来ることを、心より楽しみにお待ちしております。

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平泳ぎ本店 主宰
松本一歩

 

【明日!】路上演劇祭に出演します。【10/8 12:00-12:30@下北沢ぱくぱくパーク】

いつもありがとうございます!

明日10/8、下北沢カレーフェスティバルの『路上演劇祭2~あなたの福神漬けになりたい~』に、平泳ぎ本店が出演します。

出演時間は12:00-12:30(予定)の30分間です。

会場は下北沢ぱくぱくパーク 小田急線跡地広場(下北沢交番前)です。

paku2park_map-830x830.png

こちらが、昨夜送っていただいた会場の様子です。

広っっっっっっろい!!!!!!笑

前回の路上演劇祭の様子が

このような感じだったとのことで、それからなんとなく想像していたよりも、遥かに広いことがわかりました。

「(……思ってたのとちがう!)」というわずかな動揺を呑み込みながら、

「路上演劇っていうかほぼ野外劇」

という状況に、とてもわくわくしています。

「私たちはナンのために鍛えてきたというのか?」

さて、この日のためだけに、次回公演『この戯曲を演じるものに永遠の呪いあれ』(10/19-22@新宿眼科画廊)の稽古と並行しつつ『失われた福神漬けを求めて』という小品をつくりました。

「カレー、福神漬け、ナンとカエルで下北沢をデッドリフト。」

ということで、その中で踊る振付も用意しました。

一緒に踊りましょう!(広いから!)

こちらが振付の説明動画です。振り付けは平泳ぎ本店の踊るひと、ニノ戸新太です。簡単です!

【振りの説明つき・音楽なし】

【振りの説明なし・音楽あり】

 

音楽が流れたら、みんなで踊ります。

何度も何度も踊ります!

この日だけ、一回限りの上演です。

連休最終日はぜひぜひ、下北沢へ足をお運びください!!

カレーフェスティバル詳細 https://curryfes.pw/archives/16475#engeki
下北沢経済新聞掲載記事 https://shimokita.keizai.biz/headline/2728/

そしてもちろん、次回公演の方も、よろしくお願いします!!

公演に付帯して、本番までの毎週末に稽古場でワークインプログレスをやったりもしています。

https://hiraoyogihonten.com/2018/09/22/tsukurikata_2018/

***

平泳ぎ本店第5回公演
『この戯曲を演じる者に永遠の呪いあれ』
作:武重守彦(めがね堂)
演出:松本一歩
2018 年10月19日(金)―10月22日(月)
新宿眼科画廊 スペース地下

■あらすじ

秋雨の降る深夜のサークル棟。靴音が響き、学生劇団の部室兼倉庫に明かりが灯る。

懐かしい部室に忍び込んだのは、後輩の公演をきっかけに集まったOBたち。彼らは始発電車が動きだすまでの数時間を、近況や思い出を語りあって過ごすのだった。

「また会おう」

空が白みはじめたころ、彼らは再会を約束して家路についた―はずだった。

消えた公演DVD。濡れたダンボール箱。サークル棟をさまよう影。

そしてまた、今夜も部室兼倉庫に明かりが灯る。雨はまだやまない。

■出演
小川哲也 越塚学(文学座)  鈴木大倫 丸山雄也

■公演日程
2018年10月19日(金)―22日(月)
19日(金) 19:30
20日(土) 14:00/18:30☆
21日(日) 14:00/18:30☆
22日(月) 15:00/19:30

受付開始は開演の45分前、開場は30分前を予定
☆…アフタートーク
20日(土) 稲葉賀恵(演出家/文学座)
21日(日) 中野敦之(劇団唐ゼミ☆代表/演出家/神奈川芸術劇場館長室)

■上演時間
約90分を予定(休憩なし 変更の可能性あり)

■会場 新宿眼科画廊
〒160-0022 東京都新宿区新宿5-18-11
TEL 03-5285-8822

■入場料 全席自由・税込
カルテットオンライン(当日精算のみ)
一般 3300円
ペア 6000円
ユース(26歳以下) 2000円(要証明書)
高校生以下 1000円(要学生証)

演劇パス(要事前決済)
一般 2700円

当日券
一般 3500円
ユース(26歳以下) 2500円(要証明書)
高校生以下 1000円(要学生証)

カルチベートチケット
2000円(公演当日、劇場受付のみでの取扱)

2018年 9月8日(土) 12時予約受付開始

■取扱い
【当日精算でのご予約】カルテットオンライン
https://www.quartet-online.net/ticket/hiraoyogihonten5th
【クレジット決済でのご予約】演劇パス
https://engeki.jp/pass/events/detail/472

※予約受付締め切り→各公演当日0:00まで

■問合せ(平泳ぎ本店)
TEL:090-4099-2941
Mail:hiraoyogihonten@gmail.com

平泳ぎ本店 主宰

松本一歩

平泳ぎ本店のつくりかた(ワークインプログレス)開催のお知らせ。 (10/6(土)はおいしいよるごはんつき!)

このたび平泳ぎ本店では次回公演『この戯曲を演じる者に永遠の呪いあれ』の稽古期間中に、
「平泳ぎ本店のつくりかた(ワークインプログレス≒稽古場見学)」を開催いたします。

なんと!

10/6(土)はおいしいよるごはんもつきます!

ぜひぜひ、十色庵へお越しください。

詳細

■日時
10/6(土)☆、7(日)、13(土)、14(日)
各日とも 15:00~21:00(途中の入退場は自由です。)
■費用
500円(お飲み物付き)
■定員
各回若干名
■会場
十色庵
〒115-0043 東京都北区神谷2-48-16 カミヤホワイトハウス BF1
JR赤羽駅南口から12分、東京メトロ南北線志茂駅1番出口から7分
■お申し込み
件名を「ワークインプログレス」とし、「ご希望日時(いらっしゃるだいたいのお時間)、お名前、人数」を明記の上、下記メールアドレスにお送り下さい。

[mail] hiraoyogihonten@gmail.com
[Tel] 090-4099-2941

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■お問い合わせ
TEL 090-4099-2941
MAIL hiraoyogihonten@gmail.com

☆10/6は十色庵でおいしいよるごはんつき。
20:00「いただきます」

よるごはん代:実費(材料費)&投げ銭(お好きにお値段おつけください)

シェフ:日花泉さんより
「はじめまして。料理と演劇をこよなく愛する、現在大学4年生の、ひばないずみです。文字だけだとよく間違われるのですが、オトコです。

松本さんとは年明けにご縁がありまして、今回とっても素敵な企画にお誘い頂きました。洋食と(少々)和食が得意で、大学の友人に料理を振る舞ったり、ときどき創作料理を作ったりしています。最近は、旬の食材を美味しく食べることをテーマに料理を作っています。

みなさんの胃袋、貸してください。

美味しい料理をたくさん用意して、お待ちしております!」

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(料理イメージ 上:里芋の煮っころがし 下:焼き野菜のポトフ)

「稽古が、すき。」

いまさら大っぴらに言うのも憚られますが、私は演劇が好きです。

演劇をつくっている側の人間として「演劇が好き」と言うときに、劇場でお客様にご覧いただく公演の本番はもちろん楽しく、何物にも代えがたいものですが、「実は本当に好きなのは稽古なのではないか」と思うことがあります。

劇場での本番は週末の数日間だったり、(私たちだと)長くても一週間ほどのものですが、なにしろ稽古はそれに先立って何十日も、何週間もやっているのです。

ほんとうに、稽古場にいる時にはたくさん笑います。白熱した議論や、言い合いや、喧嘩もときにはしますけれど、「生きていてこんなに楽しいことはない」としばしば思うほどに、よく笑います。

「なにがこんなに楽しいのだろう?」と思うに、目の前の俳優というひとが、およそ日常で考えられないくらい変だったり、大変そうだったり、不器用でおかしかったりして、「ああ、人っていとおしいな」と思っているからだと思います。

そして何より作品の上演に向けて、日一日とどんどんと変わっていく彼らの姿を見ているのが、とても楽しいのです。

そうして何をか演じようとする人をじっと見るという、稽古場はそんな場所です。

その稽古がこんなに楽しくて、しかもせっかく素敵な稽古場(十色庵!)も借りられたのだから、ふらりと私たちの稽古場へ遊びに来ませんか?という、そんな企画です。

平泳ぎ本店の稽古は、元々俳優ばかりのディバイジング(集団創作)を旨としているので、とにかくよく話し合います。

作品について、役について、演技について、衣裳や、装置について。とにかくお互いに、いろんなことを話します。

(あと踊っていたりもします。今度下北沢でカレーのイベントに出るので、5,6日はその稽古もしていたり…!詳しくはこちら→https://engeki.jp/2018/09/21/sanka-dantai/)

「演劇をつくる」というとなんだか派手に聞こえるかもしれませんが、けっこう地道に、そしてできるかぎり丁寧につくっています。

そんな平泳ぎ本店の稽古場へ一度遊びに来てみませんか。

作品の中身は思いきりネタバレになりますが、大丈夫です。

稽古場から劇場に入り、照明と音響が入ると(もちろんいい意味で)まるで別物になるからです。

そして!

今回稽古させて頂く十色庵にはキッチンがありますので、日花泉さんという素敵なシェフをつかまえて、よるごはんをつくってもらえることにもなりました。

とにかくおいしいごはんをたくさんつくれる日花さんです。

栄養足りてない演劇人!たくさんいるでしょ!美味しいご飯があります!

もちろん演劇をやっていない方も、どなた様もぜひぜひ、遊びに来て下さい。
演劇は、稽古は楽しいです。

十色庵にて、お待ちしております。

平泳ぎ本店 主宰
松本一歩

 

(過去公演 稽古風景より)