舞台写真あり『Theatrical Power-POP』開幕しました。

平泳ぎ本店
『Theatrical Power-POP』
(Dzoneフェスティバル2019参加作品)が8月3日、
神楽坂セッションハウスで開幕しました。
本作は構成を松本一歩、演出を平泳ぎ本店がディバイジング(集団創作)によって手掛け、
能の『松風』やゲーテの『ファウスト』、岸田國士の『風俗時評』『ぶらんこ』など18のシーンからなるコラージュ作品です。
残る公演は8月4日(日)13:00と17:00の二回、神楽坂セッションハウスにて。
当日券も両公演とも販売予定です。

photo by 北原美喜男

【主宰・松本一歩コメント】
劇作家をもたない俳優だけのカンパニーとしてディバイジングという戦い方を選んだのが間違いではなかったと思える、クレイジーな手ごたえを感じるカラフルな作品になりました。
岡田利規氏が今年の第63回岸田國士戯曲賞の選評で述べたような「〈普通の演劇〉への嗜好と〈普通じゃない演劇〉へのそれとのあいだにある溝」を、私たちなりのやり方で飛び越える作品です。
ぜひ、劇場で目撃してください。
【公演概要】
Dzoneフェスティバル2019参加作品
平泳ぎ本店
『Theatrical Power-POP』
構成:松本一歩
演出・出演:平泳ぎ本店
古今東西、古典から現代まで、演劇の宝物を一つの舞台に閉じ込める。
演劇の力ですべての人の”今”を言祝ぐ。
■公演日時
2019年
8月3日(土) 19:00 終演しました!
8月4日(日) 13:00/17:00
■神楽坂セッションハウス
〒162-0805 東京都新宿区矢来町(やらいちょう)158
https://session-house.net/map_access.html
■上演時間:6585分(当初65分から変更となりました。)
■料金:一般 3,000円 学生 1,000円
■ご予約
hiraoyogihonten@gmail.com までご連絡ください。

≪作品について 詳細≫

平泳ぎ本店は昨年、神楽坂セッションハウスにて『演劇的な、余りに演劇的な』という作品を発表しました。

「演劇とは何か?」という問いの下、様々なテクストをあらゆる演劇的な手法を用いてシーンに立ち上げコラージュしました。

今回の『Theatrical Power-POP』もその同系統の作品の2作目となります。
もともと『演劇的な、余りに演劇的な』というタイトルはもちろん芥川龍之介の『文芸的な、余りに文芸的な』を下敷きにしたもので、芥川ー谷崎両人が論じた「小説とは何か」という問いを演劇に読み換え、同時代や古典の様々な戯曲を引用しつつシーンを紡ぐそれは早稲田小劇場、鈴木忠志氏の『劇的なるものをめぐって』という作品へのオマージュでもありました。
(そしてまた、男性だけのカンパニーで、かつ神楽坂セッションハウスでそうした形式の作品を発表するにあたって、コンドルズもまた強く意識しました。)

私たち平泳ぎ本店という団体では劇作家、演出家を置かずに、俳優による集団創作(ディバイジング)を行っています。

その中で俳優の身体性、存在感、魅力を十全に発揮するためにはどうしたらよいかを考え、”コラージュ”という方法にたどり着きました。


様々な戯曲、小説からの引用、コラージュを行うことで舞台上の俳優は物語の筋から解放されて官能性を発揮し、各戯曲は元の文脈から解放/再構成されることで新たな魅力を獲得します。

そして一つの作品の内に様々な戯曲・小説からの言葉を並べることで、あたかも料亭の刺身の盛り合わせで北から南、西から東まで日本全国の美味い魚が並べられるように、あるいはウエブに張り巡らされたハイパーリンクのように、観客の方
一度の上演で実にさまざまな作品の片鱗に触れる機会を得ることが出来ます。

また昨今、第63回岸田國士戯曲賞の選評でも岡田利規氏が触れられていた「〈普通の演劇〉への嗜好と〈普通じゃない演劇〉へのそれとのあいだにある溝」ということについて、私自身も尋常ならざる問題意識を抱いています。

演劇人として最も肌で感じる社会の「分断」といえばこの”溝”に尽きると考えています。
そして私はその”溝”に橋を架けたいと考えています。

そのために節操なく様々な演劇的な手法を駆使し、観た人が「これは演劇ではない」「これが演劇だ」という物言いでははかれないような「得体のしれない何か」ともいうべき上演を実現するべく日夜稽古をしています。


そういう表現を世に問うことで、1人でも多くの人に演劇に対して新しい考え方を持ってもらえると考えています。

今回の作品のなかでも身体表現であったり、音楽を用いたり、あるいはコント、パフォーマンスに近い表現も取り入れながらも、何より言葉の芸術である演劇の俳優の力を発揮できるようにと考え、さまざまなテクストを集めました。

「夢」というモチーフをベースにしつつ、全体を通じて描きたいのは「友達」や「仲間」あるいは家族といった親しい人を想うという気持ちです。

いまこの瞬間にしかない舞台上の俳優の姿を、力強く描く作品です。

ぜひ、劇場でお確かめください。

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