【主宰の座組紹介】

どうも。平泳ぎ本店です。

本番が近づき他の皆に体調管理を促しながら、張本人が仕込み当日に食中毒に見舞われるなど、ここ数日で主宰としての危機管理能力が問われています。

また本番が近づくにつれてなかなかブログやTwitterも更新できなくなり、いたるところで余裕がなくなってきたことを我ながらあらためて実感しています。

明日、明後日とここから更に余裕がなくなることが予想されますので、今回の公演を行うにあたって主宰として絶対に書きたかった事をここらで書いてしまおうかと思います。

元ネタはもちろん2014年5月9日(金)の小林賢太郎さんの日記の出演者紹介です。

ということで、本日は今回の平泳ぎ本店”The Dishwashers”の座組の主な面々を紹介したいと思います。

小川哲也。
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あんこが好きです。彼があんこあんこ呟いたお陰で、Twitterの平泳ぎ本店のフォロワーにはあんこbotがいます。養成所の頃から稽古場に誰よりも早く来てストレッチをしているのは大体彼で、芝居に対してもストイックで堅実、それに無視できない肉体美。どんな作品をやるにしても数に入れたくなるやわらかい俳優です。Twitterではカウントダウンも担当しています。毎朝30分頭を悩ませて考えているそうです。Aでモス、Bでドレッスラーを勤めます。小川哲也を観に来て下さい。

河野竜平。
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こないだ彼が当日パンフレットに書いていた彼自身の弱点と長所を見て思わず笑ってしまいました。「無人島に誰か一人連れていくなら竜平」と、彼を知る同期や先輩後輩の中ではそのバイタリティと身体能力に対する支持と信頼は圧倒的です。50個位ダメを出されてもろくにノートを取らない割に、次やるときには芝居がきちんと変わります。今回稽古への合流が遅れて「とっとと台詞入れろや!」と再三僕に煽られながらも、ようやくここまで来ました。圧倒的な「いい奴」です。Aでドレッスラー、Bでバローズを勤めます。Bでは音響のオペも彼が行います。河野竜平を観に来て下さい。

宍倉直門。
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理想の俳優は川谷拓三さんのような体でぶつかっていくタイプだそうで、映画をよく観ています。小さい頃劇団四季の『CATS』を観に行って感激し、次の日近所のおじさんたちにひとりで『CATS』を演じて見せてあげていたそうです。こちらの動画の最後にある一発ギャグ(チリンチリーン、ドゥフッッ…)に代表される圧倒的なエンターテイナーシップを武器に、今夏キングオブコントへも参戦しました。その独特の佇まいとキャラクターは余人をもって代えがたく、たまに連絡がまったく取れなくなりますが芝居にはひたむきです。Aでバローズ、Bでエメットを勤めます。宍倉直門を観に来て下さい。

福留大史。
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バルーンアートに写真、絵、歌やダンス。長い時間をかけて培った所作や何気ない仕草の美しさ、身体のキレには定評があり、養成所の発表会では彼のファンが付くほどでした。今回誰よりも早く台詞を入れて台本を離し、稽古場で誰よりも沢山のアイディアを試してくれました。今回相手役の河野の合流が遅れて台詞覚えに苦戦する間も、「とっとと台詞入れろや!」と河野を煽りまくる僕を横目に丁寧に稽古を続けていました。献身的な俳優という言葉がピッタリです。Aでエメット、Bでモスを勤めます。まるで別の姿が見られます。「俳優の演技の幅が見たい」という平泳ぎ本店の基本戦略を如実に体現してくれています。福留大史を観に来て下さい。

藤代修平。
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演出です。高校時代水泳部で自由形の選手であり、一番苦手だったのが平泳ぎだと彼の御母堂から伺いました。鵜山仁さんの大学のサークルの直系の後輩で、その縁で今回鵜山さんをポストトークへお呼びすることになりました。こまつ座『マンザナ、わが町』で鵜山仁さんの演出助手を務めた彼の紹介でこまつ座のアルバイトをした時、当日人手が足りず井上麻矢さんにサザンシアターから紀伊国屋ホールへ急遽連れてこられた姿を目撃しました。「来いって言われたから…」と呟く彼にこまつ座の制作部長の方が「もっと自分を持とうよ」と仰っていたのが印象的でした。養成所の頃の普段の雰囲気と、メーリスで連絡を流す際の人格というか文体がとても同一人物とは思えず、「こういう屈折を抱えた人は大体面白い」と踏んだのが、今回彼にオファーを出したそもそものきっかけでした。本人曰く「まだまだ甘えたいざかりの28歳」とのことですが、平泳ぎ本店では決して彼を甘やかさない事に決めました。当日の進行、舞台監督も勤めます。藤代修平を観に来て下さい。

浅見拓さん。(劇団てんしん)今回照明をお願いしています。小川哲也の大学の後輩です。普段は舞台監督も務められ、技術周りの確かな知識と経験は、技術に関してはド素人の集まりである平泳ぎ本店にはとても頼もしい限りです。照明仕込み以降幾度となく停電に見舞われたのですが、その度に落ち着いて対処して頂きました。シアタープーが雑居ビルの一室から劇空間になるのも浅見さんの作ってくれた明かりによるところが大きいです。来月にはご自身で劇団(劇団てんしん)を旗揚げされるそうです。浅見拓さんの照明を観に来て下さい。

Nichecraft辻本直樹さん。全く面識がなかったところ、ふとしたきっかけで「なんだか凝った小道具を作っている人がいる」と知って迷わず今回お仕事を依頼させて頂きました。この作品で絶対に外したくなかった道具も、満足のいく出来上がりになったのではないかと依頼させて頂いた身ながら自惚れる次第です。とあるシーンを見て通し稽古の最中に思わずガッチリ握手をしてしまいました。海外の戯曲を翻訳して上演する時、虚実の線引きの肝になるのは小道具だと、敢えて言い切ってしまいたい気持ちを今回は抑えきれません。Nichecraft辻本直樹さんの小道具を観に来てください。

荒船亮さん。今回の平泳ぎ本店の宣伝美術を全てデザインして下さいました。仮チラシから当日のパンフレット、クラウドファンディングの記念品などありとあらゆるもののデザインをお願いしました。平泳ぎ本店のチラシは、毎回少しずつデザインに変更、修正をかけながら少部数ずつ作りました。普通ならまずそんな面倒な事はしません。そのワガママを快く全て聞いてくれました。そのデザインは当日パンフレットで完結します。荒船亮さんの宣伝美術(当日パンフレット)を観に来てください。

また当日の場内には準店員(準座員から名称を変更)の姿もあるかと思います。今回出演こそしないものの、時間の許す限り稽古場へ来て、作品をより良くするために多くの言葉と時間を費やしてくれました。彼らの協力なくしても今回の公演はありえません。準店員の彼らを見に来てください。

はい。

といったところでしょうか。

当日劇場で皆さんの目に留まる殆ど全てのものが自信を持って皆様にお見せできる平泳ぎ本店の姿、作品です。

お陰様で順調に御予約も伸びて参りましたが、お席はまだまだご用意出来ます。

平泳ぎ本店 第1回公演
“The Dishwashers”
予約受付中です。
http://481engine.com/rsrv/webform.php?sh=2&d=649e6311d3

是非とも劇場まで足をお運び下さい!
皆様のご予約、ご来場を心よりお待ちしております。

松本

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