主宰の松本一歩です。
平泳ぎ本店、2018年の公演情報です。
年明け1月、神奈川県芸術劇場で開催されるかもめ短編演劇祭に「戯曲選抜チーム」として出場します。
武重守彦さん(めがね堂)の『机上の空論』という作品を上演させて頂きます。
第3回 神奈川かもめ短編演劇祭
2018年 1月25日(木)〜1月28日(日)
KAAT 神奈川芸術劇場 大スタジオ
Aブロック
戯曲選抜チーム(平泳ぎ本店)
〇1/25木19:00
〇1/27土14:00
〇1/28日12:00
『机上の空論』
作 武重守彦
演出 松本一歩
出演 小川哲也 久門海(OFFICE SUNDAI) 宍倉直門 鈴木大倫 丸山雄也
ご予約はこちらから可能です。http://ticket.corich.jp/apply/88507/GIK/
演劇祭の公式サイトはこちら。
また、2月には本公演を早稲田小劇場どらま館にて予定しています。
平泳ぎ本店第4回公演
ボーク
作・越寛生((劇)ヤリナゲ)
2018 年2月16日(金)―2月19日(月)
早稲田小劇場どらま館
●公演日程
2018年2月16日(金)―2月19日(月)
16日(金) 19:30
17日(土) 14:00/19:30
18日(日) 14:00/18:00
19日(月) 14:00
受付開始は開演の45分前、開場は30分前/上演時間は約90分を予定
●会場
早稲田小劇場どらま館
●作
越寛生氏((劇)ヤリナゲ)
●出演
小川哲也 宍倉直門 松本一歩 丸山雄也
●チケット 全席自由・税込
前売2500円(要振込orクレジット決済)
当日精算 3000円
ペアチケット4000円(要振込orクレジット決済)
学生1000円(振込、クレジット決済、当日精算とも 要学生証)
カルチベートチケット 2000円(公演当日、劇場受付のみでの取扱)
●取扱い 2017年12月15日12時予約受付開始
【当日精算・銀行振込でのご予約】カルテットオンライン
https://www.quartet-online.net/ticket/hiraoyogihonten4th
【クレジット決済でのご予約】演劇パス
http://engeki.jp/pass/events/detail/356
●スタッフ
舞台監督:水澤桃花(箱馬研究所)/照明:舞台美術研究会
音響:人見ユウリ/音響操作:伊與田成美(the pillow talk)
小道具協力:辻本直樹(Nichecraft)/映像製作:岡本俊
当日運営:つりはるこ/宣伝美術:荒舩亮
主催・企画製作:平泳ぎ本店
●越寛生氏 コメント
演劇にボークがあったら、平泳ぎ本店はボーク連発なんじゃないかと思います。「ボーク」というのは野球用語で、ピッチャーが「ちゃんと投げなかった」場合に取られる反則のことです。詳しい説明はややこしくなるので省きますが、ピッチャーにはこれこれこのように投げるべし、という決まりがあります。だからみんなそれに違反しないように、気をつけながら投げています。でも松本さんたちは、そういう投げ方を身に着ける気がないようなのです。むしろどうしたらボークになるかに、全力を傾けているように思われます。その力の入れ具合が、へんてこりんなオモシロに転じるぐらいに。そんな人たちを、よもや矯正してしまうようなことにならないか、脚本を書く身としては恐々としています。一方、きっと何を渡してもボークに仕上げてくれるのだと思うと、安心して『ボーク』を渡せるとも思います。
●主宰 松本一歩 コメント
(劇)ヤリナゲの越さんの作品には普段の何気ない私たちの日常のデッサンそのものみたいなどこまでもナチュラルなシーンがあるかと思うと、デウスエクスマキナ的に力づくで展開していくゴリゴリの嘘でしかないシーンがあり、気がつくといつの間にか詩的でただただリリカルな瞬間を迎えていたりします。
総じて作品全体の挙動が不審ではあるものの、とても”演劇っぽい”ドライブ感があり、それがたまらなく魅力的だなと思います。
今回はそんな越さんのテクストに「テキレジ・カットなし」でしみじみ向き合い、上演します。言葉でもって言葉を超えるような、わからないけどわかるような、そんな変てこなシーンをいくつも見られたらと思います。
●平泳ぎ本店 Hiraoyogi Honten
2015年、主宰の松本一歩を中心に結成。
メンバー全員が俳優であり、稽古場では俳優達自身が言葉と理屈と身体を徹底的に尽くした上で「言葉にできない!理屈じゃない!」
というおもしろさを追求している。
稽古場で生まれる様々なアイディアを俳優自身が揉み、新劇から現代口語まで様々な演劇方法を節操なく駆使しつつ、結果一人一人の想像を超えて凝ったシーンを造形していく創作方法に特徴がある。
「真剣に演劇について悩んで、真剣に演劇を愛する」演劇大好きカンパニー。
オリジナル作品での海外公演を当面の最大の目標とする。
また6月にも小規模な公演が一本決定しており、こちらは年明けに詳細を発表できると思います。
どの公演も楽しみなことばかりです。なにせコツコツとやって参ります。ご期待ください。
2017年はそれなりに色々とありましたが、とはいえ2018年も第1回公演の頃から変わらず「力ある真っ当な俳優によって時間と手間暇をかけてエッジの効いた頭の悪いものをつくる」という線はぶらさずに取り組んでいきたいと考えています。
それが平泳ぎ本店という団体の生命線であり、たとえ今はまだ、というかこの先も認められなくともブラさずこだわり続けなければならない核だと考えるに至りました。
よくできたストレートプレイやありふれたドラマ演劇といった”いわゆる”演劇にこだわらず、2018年はよりアグレッシブに節操なく他ジャンルの表現や方法を採り入れながら独自の攻めた表現を追求し、可能な限り早い段階でオリジナル作品での海外の演劇フェスティバルへの参加を目指したいと考えています。
今年も一年劇場で、あるいは観に来られずとも遠くから、影に日向にご愛顧、ご声援頂きまして誠にありがとうございました。
2018年も平泳ぎ本店をよろしくお願いいたします。
主宰
松本一歩