Audi-toriumを開催します。

平素よりお世話になっております。

平泳ぎ本店のことを気に掛けて頂きましてありがとうございます。

平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co.主宰の松本一歩です。

このたびBITEという演劇雑誌の編集長である園田喬しさんという方のお力をお借りして、Audi-torium(オーディトリウム)という演劇のイベントを主催することになりました。
(『演劇ぶっく』での平泳ぎ本店のインタビューを担当してくださった方です。)

Hiraoyogi Co. x BITE presents
Audi-torium vol.1
きれいに晴れわたった、しんとした朝
2021年 12月19日(日)
一日二部(朝・夜)入れ替え制
in the house (西早稲田)

今回こうしたイベントを主催することになった経緯と近況報告を、なるべくかいつまんで書いておこうと思います。

昨年のコロナ禍以来、なにしろ安全第一を旨とする平泳ぎ本店ではこれまでのような団体としての劇場での公演や稽古場での創作活動をいったん中止し、状況の見通しがつくまで冷温保存ともいうべき休止状態となっていました。

その間、期を前後して、これまで平泳ぎ本店で活躍してくれていた二人の俳優が演劇活動から離れなければならなくなりました。

ひとり(宍倉直門)は就職し、ひとり(ニノ戸新太)は故郷の畑を耕すために地元へと戻りました。
(※ニノ戸は表現活動は継続して行っているとのことです。)

そんななか、今年(2021年)の春先に、このコロナ禍の影響を受けてとりわけ若い世代の人たちが劇場へ足を運ぶことが出来ず、創作をすることも出来ずに大きな影響を受けているという声を見かけました。

私自身、劇場でたくさんの演劇作品を観られたことがもとで今このように演劇活動ができているという自覚があり、若いうちに劇場へ足を運ぶ機会が減ってしまうのはとても辛いだろうと思いました。

自分なりにいろいろと考えてみて、そんな若い人たちへ向けて、たくさんの演劇団体をまとめて観て貰えるようなショーケースのようなイベントが企画できないかと考え、BITE編集長の園田さんへとお声がけをさせて頂きました。

BITEという演劇雑誌には、私自身が劇場で観たり、名前を聞いたり憧れたりしたことがあるような小劇場のアーティストの方たちのことが目いっぱい詰まっていました。

そんな雑誌を編んでいらした園田さんに全体のプログラムディレクターをお願いすることで、たとえば雑誌をひらくように、いろんなアーティスト、批評家や研究者が一堂に会する刺激的な時間になったらいいなと思って今回このイベントを企画しました。

今回、平泳ぎ本店としてこのイベントを運営します。

先にも書いた通り、俳優が少なくなってしまったことや、あるいはコロナ禍での創作ということに関しての距離感もまた人それぞれであったり、ひとりひとりの外部での出演予定が重なったという事情もあり平泳ぎ本店としての創作は叶いませんが、いかにパフォーマティブにこうした場を運営できるか、ということを考えたいと思っています。

少なからずコロナ禍の影響を受け、まだ団体としては6年そこそこ(since2015)ですが、これまでずっといっしょにやってきた俳優が演劇から離れていってしまうことの寂しさと悲しさを初めて感じました。

この非常事態にあって、文化芸術をとりまく様々な制度や環境が整っていないことが明らかになり、たくさんの人たちの辛い声も日々聞こえます。

それでもまだなんとか幸いにも演劇を続けることができるのならば、せめてすこしでも楽しいことを考えていたい、というのが正直な心情です。

これでもずいぶん長くなってしまったので、あいだを二個、三個飛ばして申し上げるとすれば、平泳ぎ本店は5年以内に野外で演劇の公演を行わなければなりません。

イントレを何本も立てて、今まだ誰も想像していないような場所で、野外で、演劇の公演を行わなければなりません。

そうしてまた、平泳ぎ「本店」というくらいですから、実店舗も構えなければなりません。

ライブハウスのような、演劇のための場所です。

シアトルのCROCODILE CAFEのようなカフェ&バーとライブハウスが一体となり、いいバンドがライブをしていればカフェのお客さんも追加のフィーを支払ってライブハウスへと進む。そんなイメージです。

毎夜よくわからない人達がうごうごしていて、そして日々いい演劇が上演され、うまいクラフトビールもタップで出す。

きちんと地下には稽古場も並置し、かつて六本木の地下のオンシアター自由劇場で串田和美さんと吉田日出子さんがそうしたように、俳優たちが一生懸命稽古をする。

状況は厳しく、決して予断を許すものではありませんが、粘って5年後10年後に繋げられるよう、一生懸命このAudi-toriumという場を運営したいと思っています。

よろしくお願いいたします。

平泳ぎ本店 主宰
松本一歩

【次回出演情報】ストレンジシードに出演します。

いつも平泳ぎ本店を気に掛けていただきまして誠にありがとうございます。

このたび、今年のゴールデンウイークに静岡で開催されるストリートシアターフェスティバル、ストレンジシードに参加できることとなりました。

ストレンジシードとは→http://www.strangeseed.info/

以下、上演予定の詳細です。

『蒼い胸騒ぎ/Aoi anxiety』(新作)

平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co.

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会場 [エリア]市役所エリア
[ベニュー]レトロゲート
日程 2020年
5月2日(土)16:00
5月3日(日)16:30
料金 予約不要・観覧無料

「ストレンジシード出演にあたって」

いつも平泳ぎ本店を気に掛けてくださいまして、誠にありがとうございます。

小さな演劇団体を主宰するものとして、そして普段足しげく劇場へ足を運ぶものとして、この2月から3月にかけて公演やイベントが中止または延期となった舞台芸術関係者、そしてそこへ足を運ぶ予定だった観客の皆様の心境は想像するに余りあり、私自身その悲しさと無念、やるせなさを同じくしています。

今回ストレンジシードへの出演が決定したとて、このあとの二ヶ月が一体どんなものになるか全く想像の出来ないものであることに変わりはありません。

5月第一週の静岡での開催ということで、現時点よりは幾分事態の収束が見込めること。

そして密室空間である劇場での上演でなく、野外のオープンエアーでの上演であることを考慮し、観に来て下さる方々の感染リスクも今(2020年3月上旬)と比べれば少なくなるだろうと考え、平泳ぎ本店としてはストレンジシードの開催を信じてこれから参加のための準備を進めたいと考えています。

(もちろん実際の開催の可否ならびに一部内容の変更や、規模の縮小などを決定されるのはストレンジシード静岡事務局、主催の静岡市です。)

今回のこの混乱は、この先数か月から数年、あるいは数十年かけてありとあらゆるかたちで私たちの生活の上に影響を及ぼすものだろうと深刻に受け止めています。

他の音楽やスポーツなどのライブイベントと同じように演劇もまた創作だけでなく、それを見届ける観客の方々がいて初めて演劇作品になります。

演者としての私たちはもちろん予防において万全の備えと、創作の過程で接する可能性のある周囲の方々への感染拡大防止に努めたいと考えています。

(若者は重篤化する可能性は低いが保菌者になる可能性はあるのでマスクをし、家族や周囲のひとの安全も守れるよう手洗いうがいを徹底し、よく食べ体調を整え免疫力を高め元気に機嫌よくこの日々を過ごしてくれるよう関係者の人たちには伝えてあります。)

そして実際の上演においても、上演団体としてそこに居合わせてくれる観客の方々のあらゆるリスクを軽減するための対策を講じられるようフェスティバル側と協力し、演技・演出面でも考えを巡らせた上で、安全第一にゴールデンウィークに静岡で作品を上演できるよう準備を進める所存です。

最後に、今回の混乱の最中のすべての判断が尊重され、舞台作品への理解と想いのある人たちの支援によって公演を中止された方々の傷が少しでも小さなものになることを祈っています。

そしてひとりひとりが歩みを止めず考え続け、ささやかでも行動を積み重ねることで状況が一日も早く収束し、すべての人の日常と劇場に平穏な日々が戻ることを心の底から祈っています。

平泳ぎ本店 主宰
松本一歩

Theatrical Power-POP 2

Hiraoyogi Co./平泳ぎ本店

Theatrical Power-POP2

Upcoming 2020 early summer

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≪Hiraoyogi Works≫

近年神楽坂セッションハウスにて『演劇的な、余りに演劇的な』(2018)、『Theatrical Power-POP』(2109)という作品を発表してきた平泳ぎ本店。

「演劇とは何か?」という問いの下、様々なテクストをあらゆる演劇的な手法を用いてシーンに立ち上げコラージュしてきました。

『Theatrical Power-POP2』(仮)はその同系統の作品の3作目となります。(予定)

もともと第一作目の『演劇的な、余りに演劇的な』というタイトルはもちろん芥川龍之介の『文芸的な、余りに文芸的な』を下敷きにしたもので、芥川ー谷崎両人が論じた「小説とは何か」という問いを演劇に読み換え、同時代や古典の様々な戯曲を引用しつつシーンを紡ぐそれは早稲田小劇場、鈴木忠志氏の『劇的なるものをめぐって』という作品へのオマージュでもありました。

(そしてまた、男性だけのカンパニーで、かつ神楽坂セッションハウスでそうした形式の作品を発表するにあたって、コンドルズもまた強く意識しました。)

平泳ぎ本店という団体では劇作家、演出家を置かずに、俳優による集団創作(ディバイジング)を行っています。

その中で俳優の身体性、存在感、魅力を十全に発揮するためにはどうしたらよいかを考え、”コラージュ”という方法にたどり着きました。

様々な戯曲、小説からの引用、コラージュを行うことで舞台上の俳優は物語の筋から解放されて官能性を発揮し、各戯曲は元の文脈から解放/再構成されることで新たな魅力を獲得します。

そして一つの作品の内に様々な戯曲・小説からの言葉を並べることで、あたかも料亭の刺身の盛り合わせで北から南、西から東まで日本全国の美味い魚が並べられるように、あるいはウエブに張り巡らされたハイパーリンクのように、観客の方は一度の上演で実にさまざまな作品の片鱗に触れる機会を得ることが出来ます。

また昨今、第63回岸田國士戯曲賞の選評で岡田利規氏が触れていた「〈普通の演劇〉への嗜好と〈普通じゃない演劇〉へのそれとのあいだにある溝」ということについて、私(主宰・松本)自身も尋常ならざる問題意識を抱いています。

演劇というごくごく小さなマーケットの中でさえ、あなたの界隈とわたしの界隈はこんなにも異なる。

演劇人として最も肌で感じる社会の「分断」といえばこの”溝”に尽きると考えています。

そして私はつくる作品を通じてその”溝”に橋を架けたいと考えています。

そのために様々な演劇的な手法を駆使し、観た人が「これは演劇ではない」「これが演劇だ」という物言いでははかれないような「得体のしれない何か」ともいうべき上演を実現するべく日夜創作をしています。

『TheatricalPower-POP』終演しました。

いつもありがとうございます。
平泳ぎ本店です。

去る8月4日、神楽坂セッションハウスにて『TheatricalPower-POP』が無事に終演いたしました。

ご来場頂いた皆様も、観には来られずとも気にかけてくださった皆様も、誠にありがとうございました。

ネタバレ(?)を含む舞台写真です。
公演の雰囲気を伝える素敵なかっこいい写真が揃いました。
ぜひぜひご覧ください。(撮影:北原美喜男)

平泳ぎ本店
『Theatrical Power-POP』
Dzoneフェスティバル2019参加作品
@神楽坂セッションハウス
2019年
8/3土 19:00 8/4日 13:00/17:00

 

構成:松本一歩
演出:平泳ぎ本店

照明:加藤泉さん
→18以上(!)のシーンに、限られた時間の中で辛抱強く素敵な灯りをいくつもいくつもつくって下さいました。

音響:宇野愛生さん
→劇場下見から本番までの3日間で結局倍以上(!)に増えた音のきっかけ(しかも結構複雑なやつ)に、粘り強く丁寧に対応してくださいました。

舞台監督:鍋島峻介さん
→例によって時間が押しまくった下見(終電まで)、場当たりをやりきり、今回も公演にかかるあらゆることの面倒をみて頂きました。

スタッフ:石関美穂さん、古茂田梨乃さん
→受付、折込などフロント業務をすべておまかせしてカンパニーが公演に集中出来るのがセッションハウスでの公演のたいへん心強いところです。

 
プログラムディレクター:伊藤直子さん
→下見、ゲネプロの際に必ず客席で観てくださり、千秋楽の終演後ににこにこと話して下さるのが嬉しくて、もっとすごい演劇をつくれるようになりたいといつも心から思います。

 
企画制作:セッションハウス企画室(伊藤孝さん)
→直子さんと同じく、稽古とリハを客席でにこにこと見守っていて下さるのがいつもとても心強いです。

 

スペシャルサンクス
北原美喜男さん(舞台写真撮影)
→毎度おなじみ舞台写真の北原さんです。写真で見る平泳ぎ本店は本当にとてもかっこいいです。自分たちのスマホやカメラではどうやったってとてもこうは撮れないので、撮っていただいた一枚一枚が平泳ぎ本店の財産です。

常盤ライブラリ(ちゃぶ台)
→岸田國士『ぶらんこ』のシーン(ご飯を食べているところ)で使用したちゃぶ台を急遽お借りました。作品の構成の打合せや作戦会議など、いろんな時に平泳ぎ本店がいつも大変お世話になっております。

林麻子さん(劇団唐ゼミ☆ 当日進行協力)
→稽古場にふらっと遊びに来てくれたのをきっかけに、今回資材をお借りしたり、「当日進行協力」とは名ばかり、本番の映像のオペレーションをして下さったりと、めちゃくちゃにお世話になりました。

丸田裕也さん(音響協力) 
→劇中で必要な音の素材はすべて丸田さんが可及的速やかに用意してくださいました。毎度平泳ぎ本店は結局たくさん音を使うのですが、今回もものすごく、ものすごく助かりましたありがとうございました!!!

***

昨年に続いて二度目となる神楽坂セッションハウスでの公演は、このようにいろいろな方のサポートと、相変わらず懐の広いセッションハウスのスタッフの皆様のおかげでやりたいことをすべて詰め込むことができました。

セッションハウスに立てるということで背筋の伸びる思いもあり、コンクリート打ちっぱなしの独特な、それでいて親密な空間で自分たちの作品を上演できることには毎回純粋なよろこびを感じます。

今回の公演を経たことで、劇団として新たにやりたいことや挑戦したいことも出来ました。

来年、2020年はオリンピックイヤーの裏で平泳ぎ本店としては現時点では劇場での公演予定こそありませんが、より長いスパンでカンパニーとしておもしろい創作を続けられるよう力を蓄え勉強をし、見聞を広めながら日々を過ごしたいと思います。

出演:小川哲也 河野竜平 宍倉直門 鈴木大倫 
   松永健資 松本一歩 丸山雄也

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平泳ぎ本店情報

■第4回公演『ボーク』(作:越寛生(劇)ヤリナゲ)
■第5回公演『この戯曲を演じる者に永遠の呪いあれ』
(作:武重守彦(めがね堂))
観劇三昧にて配信中!各作品三分間無料視聴もできます。
https://v2.kan-geki.com/streaming?keyword=%E5%B9%B3%E6%B3%B3%E3%81%8E%E6%9C%AC%E5%BA%97&check_title=0&check_company=2&check_cast=0&check_staff=0&check_outline=0

■第6回公演『SAKURAnoSONO』近日配信開始!!
DVDも販売開始予定(大変お待たせしています、編集に大変時間が掛かってしまいました…。その分めちゃくちゃに凝った編集になりました。)
https://www.quartet-online.net/ticket/hiraoyogihonten_dvd
■物販情報
平泳ぎ本店Tシャツ(黒×クロ) ¥2500
https://kan-geki.com/store/products/detail.php?product_id=1694

そして現在、それぞれはすでに次の現場に向かっています。
各俳優の今後の活躍にもご期待ください。

今後の活動

≪小川哲也 次回出演≫
『深奥と夢鬱』
脚本・一川華
演出・大館実佐子、酒井直之、太田陽
2019年8月16日(金)-17日(17)
@アトリエ第Q藝術
https://www.quartet-online.net/ticket/thewell?m=0dhbdbf

≪鈴木大倫 出演≫
ヒガンノジカン公演
『鯨ヶ丘の詩』
作・柳瀬昌計
2019年12月11日(水)〜12月15日(日)
阿佐ヶ谷・シアターシャイン

≪松本一歩≫
◇【舞台出演】
PAPALUWA 第11回公演『アルプス』
作・演出:鈴木美波
2019年8月28日(水)~9月1日(日)
@すみだパークスタジオ倉
http://ticket.corich.jp/apply/101077/28/

◇【制作協力】
清水宏『戯曲の真相』@若葉町WHARF
(横浜)

≪丸山雄也 次回出演≫
『吾輩は猫である』
原作・夏目漱石
演出・ノゾエ征爾
2019年10月19日(土)-29日(火)
@東京芸術劇場 劇場前広場
https://tokyo-festival.jp/2019/wagahaihanekodearu/
『会社の人事ー歌なき平成の世にー』
脚本・犬井 邦益
演出・佐藤 信
出演・龍 昇 塩野谷正幸 大西一郎
丸山雄也ほか
2020年1月12日(日)-20日(月)
@若葉町WHARF

公演回数を重ねてみるごとに痛感しますが容赦なく時間は経過するもので、いちどとして同じ公演はありません。

今回も無事に公演を終えられたことを心より感謝申し上げます。

今後とも、平泳ぎ本店をよろしくお願い申し上げます。

平泳ぎ本店 主宰
松本一歩

 
【平泳ぎ本店】
2015年より活動開始。主宰・松本一歩。
全員が主に俳優であり、劇作家を持たない。稽古場で生まれるアイディアを俳優自身が揉み、様々な演劇手法を節操なく駆使しつつ、凝ったシーンを造形していく創作方法に特徴がある。
「真剣に演劇について悩んで、真剣に演劇を愛する」
(クリス・グレゴリー氏)。
第8回せんがわ劇場演劇コンクールファイナリスト
2018年、第3回かもめ短編演劇祭にて戯曲選抜チームとしてかもめ賞(最優秀賞)含む三部門を受賞。
オリジナル作品での海外公演を当面の最大の目標とする。
〔Blog〕 http://hiraoyogihonten.com
〔Twitter〕 @hiraoyogihonten
TEL:090-4099-2941
Mail:hiraoyogihonten@gmail.com

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Theatrical Power-POP 予約受付開始

Dzoneフェスティバル2019参加作品
平泳ぎ本店
『Theatrical Power-POP』

構成:松本一歩
演出・出演:平泳ぎ本店

古今東西、古典から現代まで、演劇の宝物を一つの舞台に閉じ込める。
演劇の力ですべての人の”今”を言祝ぐ。

■公演日時
2019年
8月3日(土) 19:00
8月4日(日) 13:00/17:00

■料金:一般 3,000円 学生 1,000円

■会場:神楽坂セッションハウス
〒162-0805 東京都新宿区矢来町(やらいちょう)158
https://session-house.net/map_access.html

■上演時間:65分(予定 変更の可能性あり)

■ご予約
https://www.quartet-online.net/ticket/theatrical_power-pop

平泳ぎ本店が昨年うっかり叩き出した“過去イチ”のスマッシュヒット『演劇的な、余りに演劇的な』の系譜に連なる第二弾です。

Theatrical”
→演劇の、劇場の、芝居じみた…(参照:goo辞書https://dictionary.goo.ne.jp/word/en/theatrical/

Power-POP”
→ロックの形態の一種。はじけるポップなメロディライン、力強いギターサウンドが特徴的。(参照:Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/パワー・ポップ )

なので「力強くてポップではじける爽やかなやつ(演劇)」です。

ご期待ください!

Theatrical Power- POP newest

■平泳ぎ本店 プロフィール
2015年より活動開始。主宰・松本一歩。
メンバー全員が俳優でディバイジング(集団創作)を旨とし、新劇から現代口語、ダンス的な身体表現までさまざまな演劇的手法を奔放に組み合わせながら、一人一人の想像を超える凝ったシーンを立ち上げていく創作方法に定評がある。
「真剣に演劇について悩んで、真剣に演劇を愛する」演劇大好きカンパニー。
hiraoyogihonten@gmail.com
Twitter @hiraoyogihonten
Blog hiraoyogihonten.com

『この戯曲を演じる者に永遠の呪いあれ』終演のごあいさつと舞台写真と。

いつもありがとうございます。

日ごろより平泳ぎ本店を気にかけて下さいまして、誠にありがとうございます。

去る10/22、平泳ぎ本店第5回公演『この戯曲を演じる者に永遠の呪いあれ』が無事に全日程終了いたしました。

ご来場くださった皆さま、観には来られずとも公演のことを気にかけて下さった皆さま、誠にありがとうございました。

そもそもは今年1月のかもめ短編演劇祭でのご縁が元で、武重守彦さんに書き下ろして頂く機会に恵まれました。

観客の皆さまはもちろんのこと、演劇祭を通じて支えて下さった神奈川県の皆さまや、アフタートークへ来て下さった稲葉さん、中野さん、そしてありとあらゆる形で公演をお手伝いし支えて下さった心強い皆様と、何より無事に公演を終えられたことについてスタッフ、出演者の皆さんに心からの感謝を申し上げたいと思います。

誠にありがとうございました。厚く御礼申し上げます。

今回の公演の舞台写真です。

撮影:北原美喜男

また平泳ぎ本店、武重守彦さん(めがね堂)、今回出演して頂いた越塚学さん(文学座)それぞれに、今後もますます精力的に活動して参ります。

それぞれの今後の活動にもぜひ、ご注目いただければ幸いです。

≪平泳ぎ本店 出場≫
神奈川かもめ「短編演劇」フェスティバル2019
於 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ
2019年3月21日(木)-24日(日)
http://www.pref.kanagawa.jp/docs/yi4/prs/r2232050.html
→審査委員長に渡辺えり氏が就任されたとの事です。平泳ぎ本店及び武重守彦氏は前年度王者として、今年度も出場させて頂きます。

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≪平泳ぎ本店 次回公演≫

平泳ぎ本店 第6回公演
作:鈴木美波(PAPALUWA)
於 下北沢OFF・OFFシアター
2019年4月18日(木)-22日(月)
→来春、先日どさくさに紛れて野外演劇デビューした下北沢の街で、
とびきりハッピーで、ちょっと寂しいコメディを上演します。
チェーホフの『桜の園』が下敷きになっています(!)。
「せっかく下北沢へ行くのだから、カッコをつけず、奇をてらうこともなく、観に来てくれた人をひとり残らず幸せにしたい!!!」
そんな思いから、今とりわけ勢いのある、そして観る人すべてを幸せにするコメディを書かれる劇作家、PAPALUWAの鈴木美波さんに脚本を依頼しました。

詳細は近日発表いたします。
ご期待ください。

hazamano_flyer
≪武重守彦(めがね堂) 次回公演≫

「永井久喜ひとり芝居『間の女』」
脚本・演出 武重守彦
於 RAFT(東中野)
2018年12月1日(土)-2日(日)
→武重さんが作・演出を務められるめがね堂にて、平泳ぎ本店の一同の先輩でもある永井久喜さんのひとり芝居を再演されます。初演時から好評で再演を望む声が最も多かった作品とのことで、イギリス留学から戻られた永井さんと武重さんが再びタッグを組み、満を持しての公演です。

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≪小川哲也 次回出演≫

『劇団晴天の「曇天短編集」』
脚本・演出 大石晟雄
於 スタジオ空洞(池袋)
2018年12月15日(土)-26(水)
詳細 https://t.co/0FK8Glhi60
ご予約 https://t.co/q7iCFAPqv7
→平泳ぎ本店で一番からだが仕上がっている男、小川哲也が大石晟雄さんの劇団晴天にて二人芝居と一人芝居に挑戦するとの事です。ミニマルな世界がよく似合う男です。ご期待ください。

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≪越塚学(文学座) 次回出演≫
音楽活劇『SHIRANAMI』

作・演出:G2
ショー演出:市川訓由

2019年 1月11日(金)~1月29日(火)
新国立劇場 中劇場
http://www.shiranami.net

モジリ兄とヘミング第2回公演『オットセイ・オデッセイ(仮題)』

作・演出:G2

2019年 3月16日(土)~3月24日(日)
中野テアトルBONBON
http://www.preg2.com/onnepodyssey1.html

→元々平泳ぎ本店の主なメンバーの同期であり、今回客演として出演してくれた文学座の越塚学さんです。文学座の公演はもとより、G2さんとのユニット「モジリ兄とヘミング」でも精力的な作品作りをされています。数々の舞台を経験し、俳優として一回りも二回りも成長しているんだということが改めて分かり、一同大きな刺激になりました。今回出演してもらって本当によかった。
越塚学さんの今後の活動にご期待ください。

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≪松本一歩 次回出演≫

PityChan『世光ちゃん。ぎらぎら』
脚本・演出:山下 由
於 北千住BUoY
2018年11月13(水)-18日(日)
http://pityman.jimdo.com/pitychan/
ご予約 https://www.quartet-online.net/ticket/msvtf5b?m=0cjicaj
→『この戯曲を演じる者に永遠の呪いあれ』は演出として参加しましたが、来月のこちらの公演では俳優として出演します。せんがわ劇場演劇コンクールが縁で知り合ったPitymanさんの、”PityChan”という尖った企画に出演します。山下さんはせんがわ劇場演劇コンクールにて劇作賞も受賞された優れた劇作家です。びっくりする仕掛けもあります。ぜひぜひご期待ください。

≪松本一歩 公演アシスタント≫
神里雄大/岡崎藝術座レクチャーパフォーマンス
「いいかげんな訪問者の報告(アサード・おにぎり付き)」
於 CASACO(横浜)
2019年2月9日(土)-17日(日)
→岡崎藝術座の神里雄大さんのパフォーマンスのアシスタントを務めます。「レクチャーパフォーマンス」との事ですが、お肉を焼いたり、お米を研いでおにぎりをつくったりするようで、今からとても楽しみです。岸田國士戯曲賞に輝いたテクストは言わずもがな。ご期待ください。

≪松本一歩 制作進行協力≫
火曜日の清水宏―戯曲の真相
次回 サミュエル・ベケット『ゴドーを待ちながら』
於 若葉町ウォーフ
2019年1月15日(火)
https://hirosi.amebaownd.com/
→「観る」というより「浴びる」と言った方が正しいでしょうか。”怪優”清水宏さんのとにかくめちゃくちゃ強烈な一人語りのパフォーマンスです。次回は現代戯曲のマスターピース『ゴド―』!!必見です。

 

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≪丸山雄也 次回出演≫

カムカムミニキーナvol.67
『偽顔虫47』
~名探偵浅草小五郎と演劇探偵団~
作・演出 松村 武
2018年12月15日(土)~12月29日(土)
浅草九劇
http://www.3297.jp/giganchu47/
→丸山雄也が今年の年末カムカムミニキーナに出演します。俳優の清水宏さん曰く「あいつはカムカムミニキーナで戦ってる!!」とのことで、たくさんの方に応援して頂ければ幸いです。清水宏さんもご出演されます。

最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございました。

これからも平泳ぎ本店として益々活動の場を広げられるよう、一同与えられた場所で精進を続けて参ります。

また劇場でお会い出来ることを、心より楽しみにお待ちしております。

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平泳ぎ本店 主宰
松本一歩

 

第5回公演 『この戯曲を演じる者に永遠の呪いあれ』

次回公演『この戯曲を演じる者に永遠の呪いあれ』の情報を公開しました。

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平泳ぎ本店第5回公演
『この戯曲を演じる者に永遠の呪いあれ』
作:武重守彦(めがね堂)
演出:松本一歩
2018 年10月19日(金)―10月22日(月)
新宿眼科画廊 スペース地下

■あらすじ

秋雨の降る深夜のサークル棟。靴音が響き、学生劇団の部室兼倉庫に明かりが灯る。

懐かしい部室に忍び込んだのは、後輩の公演をきっかけに集まったOBたち。彼らは始発電車が動きだすまでの数時間を、近況や思い出を語りあって過ごすのだった。

「また会おう」

空が白みはじめたころ、彼らは再会を約束して家路についた―はずだった。

消えた公演DVD。濡れたダンボール箱。サークル棟をさまよう影。

そしてまた、今夜も部室兼倉庫に明かりが灯る。雨はまだやまない。

■出演
小川哲也 越塚学(文学座)  鈴木大倫 丸山雄也

■公演日程 
2018年10月19日(金)―22日(月)
19日(金) 19:30
20日(土) 14:00/18:30☆
21日(日) 14:00/18:30☆
22日(月) 15:00/19:30

受付開始は開演の45分前、開場は30分前を予定
☆…アフタートーク
20日(土) 稲葉賀恵(演出家/文学座)
21日(日) 中野敦之(劇団唐ゼミ☆代表/演出家/神奈川芸術劇場館長室)

■上演時間
約90分を予定(休憩なし 変更の可能性あり)

■会場 新宿眼科画廊
〒160-0022 東京都新宿区新宿5-18-11
TEL 03-5285-8822

■入場料 全席自由・税込 
カルテットオンライン(当日精算のみ)
一般  3300円
ペア 6000円
ユース(26歳以下) 2000円(要証明書)
高校生以下 1000円(要学生証)

演劇パス(要事前決済)
一般 2700円

当日券
一般  3500円
ユース(26歳以下) 2500円(要証明書)
高校生以下 1000円(要学生証)

カルチベートチケット
2000円(公演当日、劇場受付のみでの取扱)

2018年 9月8日(土) 12時予約受付開始

■ご予約はこちらから。 
【当日精算でのご予約】カルテットオンライン
https://www.quartet-online.net/ticket/hiraoyogihonten5th
【クレジット決済でのご予約】演劇パス
https://engeki.jp/pass/events/detail/472
※予約受付締め切り→各公演当日0:00まで

■スタッフ
舞台監督・照明:浅見拓(劇団 てんしん)/音響:丸田裕也
宣伝美術:Ribitt’s works/主催・企画製作:平泳ぎ本店

■「三冠受賞タッグ 武重守彦(めがね堂)×平泳ぎ本店 再び」
去る2018年1月、平泳ぎ本店は公募された60本以上の作品の中から選ばれた『机上の空論』(作・武重守彦氏)を上演する”戯曲選抜チーム”として第3回神奈川かもめ短編演劇祭に参加し、戯曲賞・観客賞・かもめ賞(最高賞)の三冠を受賞。
本公演では、その三冠に輝いた『机上の空論』の作者、武重守彦氏(めがね堂)と再びタッグを組み、書き下ろしの新作を上演。
平泳ぎ本店と武重氏が、劇作家/俳優というお互いの領分での仕事をさらに深化させ、「言葉の芸術たる演劇でしかできないことを」さらにストイックに追い求める挑戦作。

もっと詳しく→マグカル 三冠受賞記念インタビュー https://magcul.net/topics/97331

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■武重守彦 Morihiko Takeshige
1973年、東京都生まれ。愛知県育ち。学習院大学法学部政治学科卒。
書籍編集者として約10年の会社員生活を送った後、フリーランスのライターとして独立したのを機に演劇ユニット・めがね堂の立ち上げに参加、演劇活動を再開。
2015年『銀河鉄道の夜~ミヤザワケンジ・モディファイド~』(第4回せんだい短編戯曲賞最終候補)以降の全公演で作・演出を務める。
他の作品に『間の女』、『机上の空論』、『新宿の紫のバラ』等がある。

■松本一歩 Kazuho Matsumoto
1989年生まれ 愛知県出身 早稲田大学文学部演劇映像コース卒。
シンプルなものと過剰なもの、素朴なものと込み入ったもの、わかるものとわからないもの、あるいは様式的な美しさと生身の俳優の魅力と、相反する二つのものを舞台の上に両立させる上演を志す。
「言葉でもって言葉を超える瞬間」や「言葉の芸術なのに『言葉に出来ない』瞬間」を追求する。「いいポンコツ」。

■平泳ぎ本店 Hiraoyogi Co.
2015年より活動開始。メンバーが主に俳優であり、劇作家をもたない。
俳優自身の発想を基に、ディバイジング(集団創作)により様々な演劇手法を駆使しつつ、凝ったシーンを造形していく創作方法に特徴がある。
「真剣に演劇について悩んで、真剣に演劇を愛する」(クリス・グレゴリー氏)。
2018年、第3回かもめ短編演劇祭にて戯曲選抜チームとしてかもめ賞(最高賞)を含む三部門を受賞。
オリジナル作品での海外公演を当面の最大の目標とする。野外劇の上演ももくろむ。

■「夢は一人で見るものでなく、」
平泳ぎ本店では一緒になって演劇について考え、演劇を通じて誰かと関わることにわくわくしてくれる人を、いつも心から求めています。
そして、関わってくれる人を想像したこともない場所へ連れていきたいと願っています。
特に主宰の私がポンコツなので、ドラマトゥルク・演出助手になってくれる人が必要です。
もしピンと来るものがあれば、いつでもメールやDMにてご連絡ください。
主宰・松本一歩

■なんで「平泳ぎ」「本店」?
・競泳4種目の中で最もスピードが遅い(資本主義経済にもとる非効率的な営み≒演劇)
・水の抵抗を減らし、無駄を削ぎ落とすように身体をコントロールすることでより速く泳ぐことを目指す「技術」の泳法である
・技術を極めれば形態的に不利な日本人でも北島康介選手の様に世界で戦える
・競泳選手=アスリート(≒俳優)
・俳優として我々も技術にこだわりたい
・その気になれば航続距離がきわめて長い(演劇界を長く遠くまで泳ぎたい)
・紀伊國屋書店新宿「本店」並みの「大体揃う」ラインナップを目指す(俳優、技芸、扱う作品等)

■お問合せ
TEL:090-4099-2941(劇団)
Mail:hiraoyogihonten@gmail.com

 

『演劇的な、余りに演劇的な』終演のご挨拶と舞台写真。

去る6/16(土)、神楽坂セッションハウスD-zoneフェスティバル2018参加作品『演劇的な、余りに演劇的な』が無事に終演いたしました。

舞台写真が、とどきました。(撮影:北原美喜男)

いくつもの戯曲や小説などの断片のコラージュ、シーンの個数にして21個(上演時間90分)という作品になりました。

今回の作中で引用させて頂いた作家、劇団、出版社の皆様には心より御礼申し上げます。

コンテンポラリーダンスの”聖地”とも呼ばれる神楽坂セッションハウスでの公演ということで、ダンス、身体表現的な要素も多く試みた作品でした。(振付け、ステージングはすべてニノ戸新太が担当しました。)

今回はカニとカエルとサルとカメ(6/24追記 忘れてました。。)が出てきました(あくまで、断乎としてかぶっていくスタイル)。

ご来場頂いたお客様はもちろんのこと、観には来られずとも気にかけて下さった皆さま、そして何より会場のセッションハウス様、支えて頂いたスタッフの皆様に、心からの感謝を申し上げたいと思います。

誠にありがとうございました。

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平泳ぎ本店、次回は10月に新宿眼科画廊にて5回目となる本公演を行います。

2018年
10/19⾦-22⽉ @新宿眼科画廊
平泳ぎ本店 第5回公演
武重守彦⽒(めがね堂主宰 劇作家・演出家)
『(書き下ろし新作)』
第3回かもめ短編演劇祭三冠受賞作品『机上の空論』作者
平泳ぎ本店としては2015年の秋に同じく新宿にて第1回公演を行ってから3年が経ち、紆余曲折を経ながらおかげさまでなんとか無事に3周年を迎えることができそうです。

日ごろの感謝を伝えられるような、素敵でおもしろい作品・公演にしたいと思います。

ご期待ください。

どうぞ、今後とも平泳ぎ本店をよろしくお願いいたします。

平泳ぎ本店 主宰
松本一歩

『ボーク』終演いたしました&舞台写真。

平泳ぎ本店 主宰の松本一歩です。

お陰様で第4回公演『ボーク』無事に終演いたしました。

ご来場いただいた皆さま、観には来られずとも影に日向に気にかけて下さった皆さま、誠にありがとうございました。

今回の公演の舞台写真&オフショットです。

撮影:北原美喜男

俳優だけのカンパニーの平泳ぎ本店にあって、今回劇作家の越さんの力を借りたことで、これまでのどの公演とも違う手ごたえを感じることができた公演でした。

創作の過程で「言葉がある」ということについて、他ならぬ舞台に立った俳優の一人一人がその意味を深く感じていると思います。

またそんな俳優だけ(かつ野放しの)自分たちが、かたちある一本の公演を行うことができるのは、しっかりと支えて下さるスタッフの皆さんのご尽力なくしては決してありえないということも、今回深く深く実感しました。

今回の公演に関わって下さったすべてのスタッフの皆様、そして平泳ぎ本店の俳優の皆に心からの感謝を申し上げたいと思います。
ありがとうございます。みんな大好きです。いつもいつも心から感謝しています。

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さて、平泳ぎ本店としてはこれまでの創作活動を経て、俳優だけのカンパニーとしていよいよその本分を発揮するべく、劇作家そしてテクストと出会い直すということをテーマに当面の活動を展開していこうと考えています。

また今年中に正式にメンバーを固め、劇団化もする予定です。

さらに、先日のかもめ短編演劇祭での受賞を記念して、神奈川県の文化情報サイトにてインタビューも掲載して頂きました。
演劇についての思いや今後の目標などについて一同語っています。
ぜひご一読ください。
https://magcul.net/focus/hiraoyogihonten/

そして!

平泳ぎ本店の次回公演は6月、神楽坂にて行います。

神楽坂セッションハウス
Dzoneフェスティバル 参加作品

『演劇的な、余りに演劇的な』

構成・演出 平泳ぎ本店

6月16日(土) 16:00/19:00 1日2回公演
一般2500円(前売り・当日共通) 学生1000円  
話の筋を手放したとき、俳優にいったい何ができるのか。何が演劇を演劇たらしめるのか。俳優が問う。俳優が答える。

詳細はこちらのブログ、Twitterにて公開していきたいと思います。

どうぞ今後も平泳ぎ本店に、ご期待ください。
何卒よろしくお願いいたします。

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平泳ぎ本店 主宰
松本一歩

 

かもめ短編演劇祭のご報告&第4回公演のお知らせ。

平泳ぎ本店 主宰の松本です。

去る1月末に神奈川芸術劇場で行われた第3回かもめ短編演劇祭が無事終演いたしました。

平泳ぎ本店は”戯曲選抜チーム”として出場し、公募された59本の戯曲の中から選ばれた武重守彦さんの『机上の空論』を上演しました。

日本各地のみならず韓国からも劇団が参加し、バリエーション豊かな作品が毎日上演されました。

Aブロックの様子

Bブロックの様子

上演をご覧になった観客の方の投票と成井豊さん、中屋敷法仁さんらをはじめとする審査員の方々の審査・投票を経て、我々戯曲選抜チームは戯曲賞、観客賞、かもめ賞(最優秀賞)を受賞することができました。

(審査員には松本祐子さんもいらっしゃったので、一同震えていました…。)

ご覧いただいた観客の皆様、演劇祭の実行委員会、スタッフ、神奈川芸術劇場、神奈川県文化課の皆様、そして出場団体の皆様、そして観には来られずとも我々のことを日ごろ気にかけて下さっている皆様に、心より御礼を申し上げます。

また今回このような機会を頂き、武重さんという作家に出会えたことを「俳優だけのカンパニー」たる平泳ぎ本店としてとてもありがたく、嬉しく思います。

そしてその作品を共に形にしてくれた平泳ぎ本店の俳優、今回唯一の女性キャストの客演として快く参加してくれた久門海さんにも、心より感謝を申し上げたいと思います。
今回の上演は久門さんなしではありえませんでした。(平泳ぎ本店には男だけしかいません。)

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久門海さん

本当にありがとうござました!!!!!

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さて、初めての受賞で喜んだのもつかの間、平泳ぎ本店では今月16日より第4回公演を控えており、一日と空かず稽古へ突入しています。

こちらもなんと気鋭の劇作家、(劇)ヤリナゲの越寛生さんに書き下ろして頂く、平泳ぎ本店の勝負作です。

ステージナタリー様にも記事を掲載して頂きました!ぜひご覧ください。
https://natalie.mu/stage/news/267190

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越さんの戯曲と平泳ぎ本店の俳優が出会った時、越さんのコメントにもある通り「ボーク連発」の攻めた変てこなおもしろい作品になることうけあいです。

平泳ぎ本店第4回公演
ボーク
作・越寛生((劇)ヤリナゲ)

2018 年2月16日(金)―2月19日(月)
早稲田小劇場どらま館

●公演日程
2018年2月16日(金)―2月19日(月)
16日(金) 19:30
17日(土) 14:00/19:30【アフタートーク (劇)ヤリナゲ越寛生氏】
18日(日) 14:00/18:00
19日(月) 14:00
受付開始は開演の45分前、開場は30分前/上演時間は約90分を予定

●会場
早稲田小劇場どらま館

●作
越寛生氏((劇)ヤリナゲ)

●出演
小川哲也 宍倉直門 松本一歩 丸山雄也

●チケット 全席自由・税込
前売2500円(要振込orクレジット決済)
当日精算  3000円
ペアチケット4000円(要振込orクレジット決済)
学生1000円(振込、クレジット決済、当日精算とも 要学生証)
カルチベートチケット 2000円(公演当日、劇場受付のみでの取扱)

●取扱い
【当日精算・銀行振込でのご予約】カルテットオンライン
https://www.quartet-online.net/ticket/hiraoyogihonten4th
【クレジット決済でのご予約】演劇パス
http://engeki.jp/pass/events/detail/356

●スタッフ
舞台監督:水澤桃花(箱馬研究所)/照明:舞台美術研究会/音響:人見ユウリ
小道具協力:辻本直樹(Nichecraft)/映像製作:岡本俊/当日運営:つりはるこ/宣伝美術:荒舩亮/広報協力:月館森
主催・企画製作:平泳ぎ本店

●最新情報
Blog http://hiraoyogihonten.com
Twitter @hiraoyogihonten

●越寛生 コメント
演劇にボークがあったら、平泳ぎ本店はボーク連発なんじゃないかと思います。「ボーク」というのは野球用語で、ピッチャーが「ちゃんと投げなかった」場合に取られる反則のことです。詳しい説明はややこしくなるので省きますが、ピッチャーにはこれこれこのように投げるべし、という決まりがあります。だからみんなそれに違反しないように、気をつけながら投げています。でも松本さんたちは、そういう投げ方を身に着ける気がないようなのです。むしろどうしたらボークになるかに、全力を傾けているように思われます。その力の入れ具合が、へんてこりんなオモシロに転じるぐらいに。そんな人たちを、よもや矯正してしまうようなことにならないか、脚本を書く身としては恐々としています。一方、きっと何を渡してもボークに仕上げてくれるのだと思うと、安心して『ボーク』を渡せるとも思います。

●主宰 松本一歩 コメント
(劇)ヤリナゲの越さんの作品には普段の何気ない私たちの日常のデッサンそのものみたいなどこまでもナチュラルなシーンがあるかと思うと、デウスエクスマキナ的に力づくで展開していくゴリゴリの嘘でしかないシーンがあり、気がつくといつの間にか詩的でただただリリカルな瞬間を迎えていたりします。
総じて作品全体の挙動が不審ではあるものの、とても”演劇っぽい”ドライブ感があり、それがたまらなく魅力的だなと思います。
今回はそんな越さんのテクストに「テキレジ・カットなし」でしみじみ向き合い、上演します。言葉でもって言葉を超えるような、わからないけどわかるような、そんな変てこなシーンをいくつも見られたらと思います。

●平泳ぎ本店 Hiraoyogi Honten
2015年、主宰の松本一歩を中心に結成。
メンバー全員が俳優であり、稽古場では俳優達自身が言葉と理屈と身体を徹底的に尽くした上で「言葉にできない!理屈じゃない!」
というおもしろさを追求している。
稽古場で生まれる様々なアイディアを俳優自身が揉み、新劇から現代口語まで様々な演劇方法を節操なく駆使しつつ、結果一人一人の想像を超えて凝ったシーンを造形していく創作方法に特徴がある。
「真剣に演劇について悩んで、真剣に演劇を愛する」演劇大好きカンパニー。
オリジナル作品での海外公演を当面の最大の目標とする。

●contact
TEL:090-4099-2941
Mail:hiraoyogihonten@gmail.com

ぜひぜひ、早稲田小劇場どらま館へお越しください。

劇場でお会いできるのを、心より楽しみにお待ちしております。

平泳ぎ本店 主宰
松本一歩