【主宰の反省③】

平泳ぎ本店です。

第1回目の公演についての反省もこれで3回目、今回でどうにか終わりそうです。

こうなってくると、もはや主宰は反省するのが主な仕事という趣さえ出てきました。

僕が平泳ぎ本店の「主宰」を名乗ったのはなんとなくかっこいいと思ったからで、他の団体の主宰の方が普段何をされているのかはよく分かりません。

今回の反省は、第1回の公演をふまえて今後欲しいものと、なぜ演劇をやるのかということについてです。

余談ですが、ブログを書こうとするたび思うのですが、今頭のなかにあることをとても書ききれる気がしません。

大したことではなくても、演劇について考えていることがそれなりに沢山あります。誰に頼まれる訳でもないですけれども。

もしそうして考えるのが株価や相場、世界経済についてとかだったら、僕もFXとかで稼げるのにと思うことがよくあります。

因果な話です。

さて、今回の反省の1つ目の今後欲しいものです。

裏を返せば、今回公演を行ってみて現状平泳ぎ本店に足りないと分かったものです。

それは制作と稽古場と劇場です。

制作というのはプロデューサーのことです。(なのでものではなく人です。)予算の確保、管理と再分配、その他演劇の公演に必要なあらゆる仕事を広く手がけるのが仕事です。

今回成り行きで僕がこの部分の仕事を全部こなしましたが、今後のことを考えると、このポストには僕以外にきちんと仕事が出来る人が欲しいというのが本心です。

小さい劇団なんかだとよくお手伝いの人が任されたり押し付けられてたりするのをしばしば見かけますが、制作という仕事は演技や演出、劇作に匹敵するかなり純粋な”才能”です。

そして優秀なカンパニーには必ず優秀な制作さん(プロデューサー)がいるというのが僕の個人的な持論です。

だからこそ今後真剣に平泳ぎ本店として作品を作り続けることを考えるならば、助成金の申請や劇場との折衝など、いつかはそれを専門に引き受けてくれる人が必ず必要になります。

この間とある劇団のプロデューサーの方にお会いしたときに「本気で制作をやるならば社会人のスキルがないと130%話にならない」と聞いて、その思いを一層強くしました。(もちろん僕には社会人の経験がありません。)

しかしその時に「出来る制作さんを見つけたいんですけどどうしたらいいですか?」と質問したところ、「本当に必要なら、いつか運命の出会いがある」と教えて頂いたので、腹を括ってしかるべき時を待とうと思います。

「運命の出会い」というとなんだかドラマティックですが、色んなカンパニーの話を聞いたり対談等を読んだりするにつけ、あながち冗談でもないなという気がします。

しかるべき時にしかるべき人と出会ったり、しかるべき人が助けに来たりしてくれる。

そういう人を引き当てられるような作品をきちんと作らないとなと思います。そのために作品はもちろん、平泳ぎ本店というカンパニー自体の魅力も高めなければいけません。

演劇の公演を行うとき、またカンパニーとして継続して作品を作り続けようと思うとき、制作という仕事は本当に大切です。これについて書くと無茶苦茶長くなるので今回は割愛します。

とはいえ、本当に大切だと思います。

はい。

次に欲しいのが稽古場と劇場です。欲を言えば装置や道具、衣装などを保管する倉庫も欲しいです。

今回の公演の支出で一番大きかったのが稽古場と劇場の費用でした。つまり稽古場と劇場を手に入れられれば、一回の公演に際して大幅なコストの削減が出来ることになります。

今回稽古から本番までの40日以上をシアタープーで過ごしたのですが、これは演劇の公演では一部の例を除いてかなり特殊なことです。

大体は稽古場と劇場というのが別々です。

シアタープーは厳密に言えば飲食店であって劇場ではないので(だから1ドリンクが必要でした)、普通の劇場を40日以上借りるよりは大分安いとはいえ、まあそれなりの金額でした。

「稽古場なんて贅沢だ、地域の公民館とかでやればいい」というご意見もいろんな方から頂いたのですが、そういう場所だと13:00-20:00と長時間で借りることが難しく、また一ヶ所を長期間貸しきることも困難です。

やはり無理は承知の上ですが、理想としては「一ヵ所で、1日7時間以上、40日前後」の稽古がしたいと思います。

(水天宮ピットやにしすがも創造舎などの公共の稽古場の使用申請も今後もちろんします。)

そんなこんなで、どっちにしろ稽古場も劇場も欲しいというのが結論です。

とはいえ、欲しい欲しいと言ったところで誰かがくれる訳でもなし、「ねだるな勝ち取れ、さらば与えられん」ということで、とにかく地道に作品を作り続けようと思います。

また作品を作り続けるということになれば、その都度作った装置や道具などを毎回廃棄するわけにもいかないので(再演の可能性もあるため)、それを取っておく場所が必要になります。
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“The Dishwashers”で使用したものはこうしてとりあえず僕の部屋に置いてありますが、既に限界が見えています。

となると劇団で倉庫を借りたりトランクルームを借りたりしなければならないわけですが、そうなると毎月のランニングコストが発生します。

となるとなかなか資金的な基礎体力がないとしんどくなってきます。

そうして上記のことを踏まえてみたとき、やはり東京で演劇を続けていくのは圧倒的にハードなことだという結論に至ります。

が、それでも演劇をやりたいのか?と聞かれれば、もちろんやりたいのです。

それも、なるべく自分の望むやり方で作りたいものを作りたい。

現実が見えていない、わがままと言われれば返す言葉もありませんが、それでもやはり続けたい。

たった今直感でこれは更に長くなることが予感されたので、今回で終わりそうと言いながら、やはりまた次回に続きます。

なんで演劇をやりたいのか問題です。これはなかなかコアな問題です。

あと人から教えてもらったのですが、cinra.netに演劇とお金についての記事がありました。

古田新太と劇団鹿殺しが本気で語る、演劇と「お金」のリアルな話 http://www.cinra.net/interview/201512-furutaaratashikagoroshi @CINRANETから

鹿殺しという劇団が劇団員総出で上京した話や、新感線のいのうえさんの実家を担保にした借金の話や動員の話なんかとても面白かったです。

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これはシアタープーの楽屋です。二階がオペ室になっているのでなかなかコンパクトな空間です。役者は開場から開演までの30分間ここでじっと待機していました。
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こちらはビルの一回にあったお蕎麦屋さんの雨の日限定メニューです。新宿の雑居ビルのテナントの割に(失礼)真っ当なお蕎麦屋さんで、どのメニューもなかなか美味しかったです。

続く

松本

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