チケットノルマのこと。他

どうも。平泳ぎ本店です。

今日はおもむろに演劇の現実問題について、です。お金のことですね。

「好きでやってるくせに金、カネ言うなよ!」と怒られそうですが、その実ここしばらく髪の毛が抜けるほどにひたすら気を揉んでいるトピックであります。

演劇の公演での収入は基本的にチケット収入のみです。

作家がいる劇団であれば、上演台本やエッセイなどの著作で物販を充実させることも出来るのですが(こまつ座とか)、平泳ぎ本店は今回既存の戯曲を扱いますので、特にこれと言って売るものがありません。

なのでやはり収入はチケット代のみという、小劇場ストロングスタイルとなります。

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なおかつ今回のチケット代にはワンドリンク代が含まれておりますので、1枚につき500円はシアタープー様の取り分となります。

なので正味のチケット代は1枚1500円(プレビュー公演)or2000円です。

演劇のチケットにしてはそこそこ安いと思います。

気軽にフラッと観に来てほしい、という思いや、「今の東京の演劇のチケットは高すぎる!」という憤りが込められた価格設定となっております。

ちなみに今回シアタープーでは一回の定員が50人なので、14回公演を行って仮に全て満員にすれば700人動員出来ます。

はい。

そうなんです。

そこそこ無謀なんです。

700人て!笑

出演者と演出と僕を合わせても6人しかいないので、単純に考えて一人100人呼んでもまだ埋まりません。

大体動員500人というのが、若手劇団の1つの目標になると言われています。

普通に考えればただでさえ初めての公演なのに、そんなに人を呼べるはずがない。

今回の公演にあたって、事前に諸先輩方にいろいろ相談をさせて頂いたときに一番心配されたのがこの点でした。

何を考えてる、全然人が来ずにとんでもない借金を抱えて終わるぞ、と。

さらによく聞かれるのが「俳優にチケットノルマはあるの?」という事です。

答えからいうと、平泳ぎ本店では俳優をはじめ関係者にノルマは一切設けていません。

「これくらい売ったら全体でトントンになるからね」位のことは伝えてありますが、たとえば「一人何枚は絶対売ってこい」であるとか、チケットを予め買い取ってもらったりといったことはしていません。

(ノルマを設けたところで「一人100人以上呼べ」というのは到底無理難題だということもありますが…。)

俳優は演技だけに、演出家は演出だけに専念して、各々の領分でベストを尽くしてほしい。チケットを売るのは(予算を調達するのは)制作の仕事。

そんな僕の青い理想もあり、「クラウドファンディング」なぞも行っております次第です。

とはいえ、とはいえです。

今回新宿で公演を行うことを決めたときに頭にあったのは、かつて1969年に蜷川幸雄さんがアートシアター新宿文化で『真情あふるる軽薄さ』を初演されたときの話です。

当時まったく無名だった蜷川さんと清水邦夫さんの芝居ですが、初日を開けてみれば連日満員となり、その時に蜷川さんが新宿の路上で「面白いものを作れば必ず気付いてくれる人はいるんだ」と思った、みたいな話をどこかで読んだ記憶があります(うろ覚えですが..)。

新宿という街の懐は広く、深い。

ノルマだ何だと言う前に、まずきちんと丹精込めて面白いものを作れば、きっとどうにかなるだろう。無理が通れば道理はひっこむ…。

とんでもなく畏れ多いのは百も承知の上ですが、そんな事を考えつつ(不安ももちろんありますが)、とにもかくにも稽古に励む毎日です。

松本

平泳ぎ本店 第1回公演
“The Dishwashers”
予約受付中です。
http://481engine.com/rsrv/webform.php?sh=2&d=649e6311d3

クラウドファンディングにも、挑戦中です。ぜひご一読ください。
https://motion-gallery.net/projects/hiraoyogihonten-1st

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